2007-07-30

友だちがやってきたっ!






2007.07.30 PM11:00

 本日、日本は京都よりmisafir/ミサーフィル(お客さま)がありました。わたしよりも2つ上のトルコ語“上級”クラスで学んでいるお友達が、はるばる海を越え、さらにイスタンブルからバスでアンカラに到着したのですー!!! 久々に思い切り日本語を喋りました(笑。

 まずは、Astiにあるオトガルでお出迎え。その後、本来ならわたしが泊まっている寮に来てもらいたかったのですが、先週末よりすべてのドアがない状態なので、さすがにゆっくり泊まってもらう……というわけにもいかず、まずはホテル探し。こんなことになるんじゃないかと、昨日からアンカラのホテルのメドをつけつつ見つけたのが地下鉄アンカライ・Maltepe/マルテペ駅のすぐそばにあるBest Western Ornek/ベスト・ウェスタン・オルネック。価格は70TRYとまぁまぁでしたが、案内された部屋は何故かツインルームでバスタブのあるお風呂とトイレもきれい(写真参照。あぁ快適そうだ。いまのわたしの暮らしと比べたら天と地だわっ)、思わずわたしも泊まろうかとしばし考えてしまいました。いつまで続くんだろう? トイレもお風呂もドアなしの開けっぴろげ〜状態な暮らしは・泣。

 その後、近くのロカンタで食事(写真参照。手前がわたしの食べたものです)をして、明日にはNemrut Nagi/ネムルト・ダーに旅立つ……という彼女のためにバスのチケットを買いに。いっしょにいたトルコ人の友だちは「女の子ひとりなら、ツアーで行った方がいいんじゃないの?」と心配してましたが、そこは芯の強い日本女性。「せっかくトルコまで来たし、Nemrut Dagiに行くならやっぱり夏だし、行きますっ」と明日夜9時アンカラ発→翌日朝7時マラトヤ着のバスのチケットを買いました(料金は35TRY。安いっ!)。

 で、ゆらゆらとクズライまで歩き、その後バスに乗ってCankaya/チャンカヤにあるAtakule/アタクレ(写真参照。ネギ坊主みたいなカタチです)へ。別にどーってことないんですけどね。アンカラが一望できるってだけで(写真参照)。でも、地上125mから見下ろしてみて改めて軍事施設が多いなーと思いました。パッと見だけでも、大きな運動場のようなものがある施設がふたつ。訓練中の兵士たちの姿も見えました(写真参照)。

 さて、明日はどこへ行こうかなー? 授業が終わる1時から、夜9時まで。日本語バリバリでアンカラを楽しみたいと思いまーす。

引きこもりの週末

2007.07.30 AM6:40

 きのうの晩、日記を書いていながら何をおもったかブラウザの終了を押してしまい、全部消えてしまいました。。。まぁ、別にたいしたことを書いていたわけじゃないのだけど。

 というのも、今週末(土曜日、日曜日とも)はまーったく外出せずに寮に引きこもり状態。実際は食べ物を買いに、おなじみのスーパー・Kiler&Catir Simitに言ってるから「まったく」というと嘘になるけれど、それも寮から半径50m以内の話で。だって、この暑さで水分補給しなかったら、わたしは熱射病で病院行きです。あるいは部屋でそのまま乾涸びていくか。。。

 このカラカラ状態が一番よく分かるのは洗濯物です。いまは風呂場で手洗いしているのですが、手絞りのタオルなんかなら1〜2時間ですっかり乾いています。干したときに水がポタポタと滴っているようなGパンも、昼間なら4〜5時間で乾いている。昨日の晩(確か10時頃だったかと)干したGパンも、朝6時の時点でほぼ乾燥OK。太陽のない状態でもここまで乾く……考えると怖いです。お肌の水分も同じように蒸発しているんだわ〜と思うと。アンカラ滞在中に明らかにシワは増えているでしょう。

 さぁ、きょうからトメルで新しいコース(Orta iki/オルタ・イキ/中級2)が始まります。しっかり勉強して顔じゃなく、脳味噌にシワをしっかり刻みたいと思います(あ〜それでも気になる目尻のシワッ)。

2007-07-28

まだまだ捨てたもんじゃ……



2007.07.28 PM9:20

 きのうの日記を改めて読み返し、高校受験のことを思い出しました。わたしは小さな時から文系人間で、小学校のときから好きなのは国語と音楽と図画・工作。中学に入って数学や理科からは完全にスピンアウトしたし。
 そんなわたしが、高校受験で一番成績が良かったのは“数学”でした。確か97点くらいだったかと。苦手中の苦手の数学で一番の高得点を叩きだしたわけです。きのう、苦手中の苦手のDinleme/聞き取りで満点だったのと、なんだかつながりがあるような……? なんなんでしょー? 不思議ですね。

 ところで昨日、トルコに来て以来はじめてナンパされましたっ!(まだまだ捨てたもんじゃない!?)確か2時半か3時くらい、クズライ行きのバスに乗った際、ある男性が席を譲ってくれたのですが、まぁこれはフツーです。電車でもバスでもお年寄りや女性に席を譲ってくれる人は結構いますから(残念ながら、最近はちょっと減ってきたような気がする)。ところが本来なら5分か10分でクズライに着くバスが大渋滞でなかなか動かない。そんななか突然「Nelerisiniz?/どちらの方ですか?」という声が。見ると、先ほどの男性がわたしに聞いていました。バスがなかなか進まないため、そこからポツポツと会話し(…といっても、何をしているの? とか どこにいるの? とか、ありきたりな話ですが)、最後にもう一度「ありがとう」と言ってバスを降りました。

 で、メトロに向かって歩いていると、肩をたたく人が。見ると、さっきの男性で「ちょっとお茶でも飲まない?」と。「いまは時間がないんです」と答えると、「でもトルコ語を勉強しているなら、話し相手とか欲しくない? また時間があったらお茶しましょう」と電話番号を教えてくれたのでした。

 でも、この話にはオチが。じゃ、と別れて大きな道路を渡ったあと、再び肩を叩く人が。また、同じ男性。「何?」と聞くと「この携帯は母親のなんだ」とかなんとか。携帯を見ると待ち受け画面に母親らしき人の写真が。。。「さっきの番号は、母親のなんだけど、いいかな?」的なことを言われ「別に構いませんよ(だって、電話しないから)」と言って別れました。

 な、なんだったんだ? これは? わざわざ携帯の番号を教えておきながら母親の携帯だと? じゃあお前の携帯はいったいどこにあるんだ? その男性は見たところ30歳前後。で、母親の携帯を持っているのか? 
 あとでこの話を友だちにしたら「マザコンに好かれるんだね」と言われました。な、な、なんだとー! でも、そうなのか? わたしはマザコンに好かれるのか? ……っていうか、そもそもこれはナンパだったのか? うーん、よく分からない。

 もちろん、教えてもらった番号は消去しました。 でも、週末など街に出かけると、どこもかしこもカップルだらけで人恋しくなります。熟年の夫婦らしき人たちでも結構お熱い方がいらっしゃるし。きょうも1日、寮にこもって勉強三昧。明日はどこかに出かけようかなー。でも、1人じゃつまんないしな。やっぱり月曜からの授業に備えて勉強しよーっと。

 その前に、早くトイレと風呂場に扉を付けてほしい。部屋の扉はいいとしても、トイレと風呂場は。。。シャレにならないよー(泣。

 ※写真は初登場の寮外観。結構キレイでしょ? でも中はとんでもないことになってます。もう1枚はいつもお世話になっているスーパー・Kiler。寮から歩いて30秒のところにあります。

2007-07-27

言い訳と、試験結果





2007.07.27 PM8:30

 きょう、長かった1ヶ月が終わりました。つまり、トメルで学んだ1ヶ月の総決算・試験が終了し、来月同じコースを再びやるのか、新しいコースに進めるのかが決まったわけです。

 まず、言い訳をしておきますが、クラスの他の学生たちと違って、わたしはトルコに来てまだ1ヶ月(往生際の悪い言い訳ですね)。話したり、聞いたりするのは想像以上に難しく、学生同士ではそこそこ話ができても(でも主に聞き役)、模擬試験では?????と頭のなか『?』マークだらけ。読解にしても知らない単語がドサドサ出てきて、まるでクイズ『霊感! 山勘! 第六感!』状態。それでも想像力を駆使してなんとか解答を書き込む(なかにはマジで第六感に頼ったり、問題によっては常識的に判断して解答している)わけです。

 しかも、なぜだか分かりませんが寮で突然大改修が始まり、1週間くらい前からトンカチトンカチやっていて、時には部屋に入れない場合もあったりして、まともに勉強できる状態じゃありませんでした。先日は窓やテラスに出るドアをすべて新しく付け替える工事があり、きょうも寮に戻ってきたら寮内のすべての内ドアが取り外されていたのですっ!!! (部屋の扉もなければ、風呂場やトイレのドアもすべてないっ!)どーするんだ? 他の学生たちは友だちの家や親戚の家などに避難したようで人っ子一人いません。月曜まで続くという、この工事。。。わたしは、いったいここでどうすれば良いのでしょう・泣。

 思うに、8月になると断水が始まるので予定を繰り上げてやっているんじゃないかと思います。まぁ、月曜には終わるって話だから、どうにかサバイバルできるかな……と(こんなことで挫けてちゃートルコでは暮らせないのだっ)。

 試験の方も「金曜日です」と聞いていたのに、昨日木曜日、登校すると「きょうKonusma/スピーキングの試験やるわね。先生が少なくなってきてて、1日じゃ終わらないから」と突然の繰り上げ宣言。待ってくれよー、全然準備ができてないよー、と心のなかで叫びましたが通じるわけもなく……。トメルは夏中(というか1年中)開講していますが、先生方は休暇に出かけられるので極端に数が減るそうで(だったら、開講するなよー・ちょっと怒りを感じるゾ)。来月のコースは少ない先生、膨大な学生というアンバランスな状態で、クラスの人数も大幅に増えそうです。

 話がそれましたが、そんなわけで木曜日にKarsilasma Konusma?/応答スピーキング(学生2人が与えられたお題で、互いに話し合う)と、Sozluk Anlatim/口頭説明(こちらは与えられたお題について、先生に向かってひとりで話すもの。スピーキングそのもの、というよりはどれだけの言葉を使って話すかというのが大切みたい)があり、きょう金曜日にOkuma/読解、Dinleme/聞き取り、Yazma/作文の試験がありました。

 きのうの応答スピーキングでは、多少練習していたにも関わらず用意していた内容の1/3も終わらないうちに「Yeter/もう充分よ」と言われ、ちょっと待ってくれよー!状態(だって、与えられたお題をクリアしてませんでしたから)。次の口頭説明では、初めて人に会うときに大切なことは何? たとえば服装? 話し方? 態度? などについて聞かれました。本来なら、ここで話すときにこれまで習った文法を組み込みながら話すのがベストなのですが、お題について話すのが精一杯。最後に、無理矢理ひとつ文法を組み込んで終えました。自分採点的には「落ちたな」という感触。それでも試験後はちょっとした開放感で、クラスの友だちとGrolia Jeans Cafeへ行ってカプチーノで一服しました(落ちてよーが、何だろうが、とりあえず終わったんだもん♪)。

 そして今日。恐怖のDinleme/聞き取りがあったわけです。分かるのもあれば分からないのもある。分からないところは山感で「空欄で出すよりマシ」と無理矢理書き込んだら、すぐ採点された先生から「満点よ」という言葉。へー? へー? へー? クラスのみんなからも「おめでとうっ」なんて言われて、チョー恥ずかしかったです。まぐれ当たりなのに……。でも、まぐれでも何でも“満点”ですからっ(自慢。←いったい何の自慢なんだ?)

 その後、Okuma/読解と、Yazma/作文の試験がありました。作文の試験では与えられた3つのお題から1つ選んで作文をするのですが、初めての試験だったわたしは3つのお題すべてで作文をしなきゃならないと勘違い。時間内に書き終わらず、先生に「全部かけませんでした……」と言うと、「え? あなたここの試験を受けるの初めてなの? ひとつで良いのよ。どうしますか? あと15分あげるから書く?」とチャンスをいただきました。でも、朝から苦手なDinlemeやYazmaをやってもうヘトヘト。ダメだったら追試を受ければいいや……という気になって「いえ、もう結構です。もう疲れましたから」と断りました。

 そして結果は。。。
 Okuma/読解 25点満点で18点。
 Dinleme/聞き取り 25点満点で奇跡の25点(ある意味、ビギナーズ・ラック?)
 Karsilasma Konusma/応答スピーキング 15点満点で13点
 Sozlu Anlatim/口頭説明 10点満点中8点
 Yazma/作文 25点満点中15点

 トータル79点! 見事パスしましたっ!!!(思うに、Yazmaに関してはちょっとおまけしてくれたはず。間違っているもの。ただ、ふだんからYazmaの宿題はきちんとやっていて25点満点中22点か23点は取っていたから、そのへんを汲んでくれたんじゃないかと……)なんだか、神はいる!という気持ちになりました(こうして、モスリムへの第一歩を踏み出すのか? わたしは・笑)。

 月曜日からOrta iki/中級2のクラスで学べます。落ちたら日本から来る友だちといっしょにNemrut Dagi/ネムルト・ダー(トルコ南東部にある世界遺産のひとつ)に行こうかと思っていましたが、やっぱり真面目に勉強することにしますっ(超現金。あれだけダメだ、ダメだ、と言っていたのに合格して「すごいやん、わたし」と、ちょっと天狗になったりして・笑)。

 いずれにせよ、みなさんにご心配をおかけしましたが、どうにか試験はパスできました。次はさらに難しくなるし、きっとおまけもなくなるだろうから、簡単にはいかないと思いますが、第一段階はクリアしたので、これからも小さなことからコツコツと……西川きよしモードでがんばりまーす。

 写真はドアを剥がされた寮内と、試験結果。実力というよりは、80%くらい運が味方してくれました、今回は。
 神さま、仏さま、そして応援してくれている皆さん、ありがとーっ!

2007-07-25

初体験! コーヒー占い♪




2007.07.25 PM10:00

 もうすぐ水がでなくなるんじゃないか……という不安をあざ笑うかのように、アンカラの太陽は毎日ジリジリと照りつけています。おかげでここ数日、昼すぎにはじわじわとした頭痛に襲われ、寮に帰ってきてからも思うように勉強がはかどりません。頭が痛いからちょっと休もう、、、と思って寝転んだら2時間くらい寝てしまうし。たぶん、思っている以上に疲労しているのでしょう(歳も歳だし・・・汗)。

 そんななか頭痛を我慢しながら追いかけたアジアカップで日本は準決勝サウジアラビア戦に敗戦。すっかり力が抜けて、さらに頭痛はひどくなり、ベッドに座ったまま朦朧としていると、寮の友だちが『トルココーヒー飲まない?』と誘ってくれました。やったー! コーヒーだー! 毎日3杯〜5杯は飲んでいたコーヒーも、トルコに来てからあまり飲んでいない。カフェイン中毒のわたしとしては願ってもない誘いでした。

 で、庭のテーブルでみんなの話(オール・トルコ語。当たり前だけど)に耳を傾けながらカフェイン補給。おいしかったー。おかげで頭痛も何処へやら。飲み終わったあとはカップにソーサーでフタをしてフルフル揺らし、裏返して待つこと30分。コーヒーを飲まない?と誘ってくれた子はどうやらコーヒー占いができるらしく、わたしのも占ってくれました(初体験♪)。

 開口一番言われたのは「あなたがいま望んでいることは叶うわ。ちょっと時間はかかるけど、ちゃんと実現する」ってこと。

 やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 ほかにも占い師のごとくプライベートなことを次々と言い当てていてビックリ。彼氏の容貌とか結構当たってました(唯一、わたしより色が黒い、、、というのは?だったけど)。もしかして、このコーヒー占いは結構マジなものなのか。。。もう一人占ってもらっていた子は席を外して、別の場所でいろいろ聞いていたし、すごく真剣でした。

 あと「あなたはモスリムになるわね」とも。ひょえ〜っ! わたしはモスリムになるんでしょうか? 彼女曰く「ジャーミーが見えるのよ」とのこと。 それから「彼の家族と会ったことある?」と聞かれ「いえ、まだ会ってません」と答えると、「彼の家族はあなたのことについて話をしたみたいね」と。またまた、ひょえ〜っ! 「そ、そんな。ちょっと怖いよ」と言うと「大丈夫、大丈夫。別に悪いことは話してないから」と(でも、会ったこともないのに、わたしの何について話すんだよぉ〜・泣)。

 ほかにも聞きたいことある? と言われたので「トルコ語が上手になるかな〜?」と聞いたら「なる」とキッパリ。「将来トルコに住む」とも言われました。ほんとか〜???

 なんだか俄然コーヒー占いに興味が湧いてきました。またやってみたいけど、いまのところは今日の占いを信じておこうっと。いずれにしろ、願いは叶うと言われたし、ルンッ♪ 「願いが叶うまで時間がかかるってどれくらい?」と聞いたら「すごく長いってわけじゃないけど、短くもない。1ヶ月やそこらで叶うってことじゃなくて、1年くらいかかるってことね」だそーで。信じておこう。信じておこう。願い事は叶うと信じた方が楽しいもんね。

 ※写真は、寮の近くの道沿いでたわわに実っている何かの実(何なのか、食べられるのかは不明)。昨日のお昼ご飯のKasar Gozleme/カシャル・ギョズレメ(羊のお乳から作ったチーズを挟んで焼いたもの)。そして、本日のコーヒー占いのカップ。願いが叶うと言われたので記念に撮っておきました。

2007-07-23

深刻な水不足、ついに断水か?





2007.07.23 PM4:40

 先週はテストに落第する〜っなんてことを書いておりましたが、いま、わたしの一番の心配事は“水”です。どうやらアンカラの水不足は相当深刻で、8月には水のでない日が設けられる模様。いろいろ情報が交錯していてよく分かりませんが、1週間で1日か、あるいは3日に1日は水がでなくなるよう。友だちのアドバイスに従い、きょう水をためるタンクを買ってきました。日用品を売るお店では既に店頭にこういったタンクを並べて、来るべき断水の日のために商売を始めています。

 でもなー。水がないってどうよ? ここは誰がなんと言おうとトルコの首都・アンカラです。首都ですよ、首都。そこでライフラインのひとつ“水”が途切れるって。あり得ない。ぜったいあり得ない。わたしの記憶では阪神大震災以来です、水が出なくなるっていうのは。確かに、雨は降っていません。でも、断水させなきゃいけないくらい枯渇してるって明かにアンカラ市の政策ミスじゃないのか? 断水よりも前に打つべき手があったんじゃないのか? 個人でも困るのに、会社や飲食店なんてどうするんだろう? 水が出ない日は休業なんだろうか? (ちょっと調べてみたら商業施設等では断水はない模様。そりゃそうですよね、ホテルとか飲食店とか、商売上がったりですから)

 アンカラに住むお金持ちの方々は、既に休暇に行かれていてリゾート地でのんびりされているでしょうから何の問題もないでしょうが、市井の人々は、働かなきゃいけない人々は、ここで水のない夏を過ごすことになりそうです。果たしてどんなことになるやら? 断水が始まったら、またリポートしたいと思います。

 でも、一方でトルコの南東部には、ダム建設のために水の底に沈んでしまうと危惧されているハサンケイフという歴史遺産があったりします。ハサンケイフはシュメール、アッシリア、アイユーブ、ローマを含む何十もの文明と関わってきたところで、その歴史は1万2000年前!にまで遡るとか。もちろん、トルコ国内でも歴史遺産の保護を訴える団体が声高にダム建設反対を叫んでいますが、どうやら望みは薄そうです。一時は、ハサンケイフの歴史的重要性と世論の高まりから投資家が手を引いたことで保留されていたダム建設ですが、いままた建設に向かって動き出しています。

 確かに水不足は深刻だし、解決すべき問題だけれど、同時に歴史遺産を保護し、後世に残していくことも大切ですよね。数日水を我慢して遺産が残せるなら、、、んー辛いけど我慢します、わたし。

 ※写真は残してほしい歴史遺産・ハサンケイフ。観光大国トルコでこんなに素晴らしい歴史遺産を水没させてしまうなんて、ありなんでしょうか? 画像は、www.pbase.com/dosseman/hasankeyf と www.hasankeyf.gov.tr/ から拝借。

2007-07-19

勉強しなけりゃ軍隊が待っている?

2007.07.19 PM19:40

  きょうはトメルで先生が話されたことについて、ちょっと書いてみようと思います。
 どうしてそんな話題になったのか思い出せないのですが、トルコでは男性は全員軍隊に入隊しなければなりません。(以前の日記でも一度書きましたが)ひとりの例外もなく。何らかの事情で行かずに済んで70歳になっていたとしても兵役から逃れることはできません(とは、先生の言葉)。もちろん身体的および精神的に病気である、という診断が下されれば行かなくても良いのですが、そうでない限りは“絶対に”決められた期間、軍隊に入隊することが義務づけられています。

 軍隊の有無とか、その必要性は国の置かれている状況や歴史によっても違うと思うので、その是非は問いません。ただ、わたしが不思議に思ったのは男の子の母親である先生自身が「軍隊に行くのは当然の義務なんだ」という確固とした考えをもっておられた点です。母親なら誰しも自分の子どもを軍隊に行かせたくない、と思うのが心情だと思っていたから。でも、先生の言葉からはそういった感情は微塵も感じられませんでした。たとえ戦争という状況でなくても、トルコ東部・イラク国境付近ではPKKに関連して何かと軍隊の動きが取り沙汰されています。キプロスの問題だって解決しているわけじゃないし。兵役期間に、もしかしてそんな場所へ送られたりしたら……。NATOに加盟しているトルコでは、加盟国に関係する場所で何かが起こればそこへ派兵される可能性だって考えられます。それでも『男たるもの兵役を終えてこそ一人前』なのでしょうか。母親でさえ、そう考えるのでしょうか。

 また、先生は子どもたちに勉強をしろ!という時「勉強しなかったら軍隊に行って鍛えられるのよ(実際は『叩かれる、ぶたれる』という言葉を使われました)」とおっしゃるとか。というのも高校を卒業して大学に進学しなかった場合、彼らには1年半の兵役義務が課せられるから。大学に進学して卒業した場合はたぶん半年。そのほかさまざまな条件がありますが、国に対してお金を払えば現在は3週間の兵役で済むシステムもあるにはあります。が、通常は1年半ないしは半年の兵役義務があるわけです。つまり「勉強せずに大学へ行かなかったら1年半は軍隊で厳しい訓練を受けないといけなくなるのよ」というわけです。※ちなみに、これでも兵役期間は短くなってきています。昔は3年とか、2年とかだったらしいですから。

 兵役というのが当たり前の国・トルコだからこそのエピソードですが、日本国憲法第9条を崇めて育ったわたしの目からは、どうしても奇異に映ります。『男たるもの兵役を終えてこそ一人前』という感覚は、同じく兵役義務の課せられている韓国でも存在します。でも、実際はどうかと言えば、誰も兵役なんて行きたくない、というのが本音。トルコ人だって同じなんじゃないのかな。ただ、声高にイヤと言えない雰囲気があるというだけで。※なお、Wikipediaによると、トルコと韓国は法律上でも制度上でも良心的兵役拒否も認めていません。あとイスラエルとマレーシアでは女性にも兵役義務があります。

 いずれにしろ、兵役というのは行く本人だけでなく、その周り(家族や親戚、恋人、友人など)にとっても同様に課せられる義務なんだなーと感じます。決して逃れることができないのなら、それを受け入れた上で最良の道を考える、、、ってことなんでしょうか。兵役と戦争に行くのとは全然違うでしょうが、わたしには大東亜戦争(太平洋戦争)で天皇陛下バンザーイ!と負け戦に送られていった兵隊さんたちや残された家族の姿がダブって映り、どうしても素直に受け入れられません。彼らが戦う相手にもやっぱり同じように家族や恋人、友人たちがいるわけだし。

 あー、こんなことトルコで語ったら非国民だな、きっと。でも、表には出さなくてもトルコの母親たちだってきっと息子を軍隊になんか行かせたくない。どうしても行かなきゃならないなら、せめて何事もなく無事で返ってきてほしいと日々祈っているはず、と信じたいです(というか、信じています。これほど家族の絆が太いトルコで、そう思わないはずないもの)。

 わたしには残念ながら子どもがいないけれど、もしいたら行かずに済む手段を考えてしまうでしょう。もちろん、本人が行く!というならその考えを尊重しますが、その前に“戦う”ということの、いろんな側面を知ってほしいです。

 補足:トルコの軍隊では教育も行われるそうです。これは聞いた話なので確証はありませんが、トルコの南東部など貧しい地域では子どもたちは満足に小学校にも行かずに働きます。従って、識字率も低いはずなのですが、そのへんの教育を軍隊が担っている部分もあるとか。トルコ男子の識字率が高いのには、そうした事情も絡んでいるようです(※未確認)。

復活


2007.07.19 AM6:55

 きのうの日記のタイトルは『奈落の底』。トルコ語を勉強している学校での試験で、聞き取りやスピーキング、作文があるのでゼッタイパスできない、、、と弱気なことをつらつらと書きました。

 トルコ語を学んでいる友だちや、アンカラ在住の友だちにも愚痴っぽいことを書き綴ってメールしたら速攻で返事が返ってきて気分一新! 早くも復活いたしました。

 友だち曰く「自分のトルコ語能力を知るための試験と考えては? 高校入試や大学入試と違って、落ちて1年予備校ってわけでもなし。トルコ語を身に付けたくて来ているわけで、できてなくて当たり前」。
 もうひとりは、ひと言「調子どう?」という言葉とともに、大空を飛んでいる鳥の写真を送ってきてくれました。

 そーだ。そーだ。毎日毎日勉強に埋もれて忘れていた。別に試験に受かりたくてトルコに来ている訳じゃなし。落ちたらまた頑張れば良いのさ〜。もちろん、クラスのみんなとともに上のクラス(Orta iki/中級2)に進みたいけれど、たとえ進めなくってももう1回頑張ればよいだけ。試験なんかにとらわれず、もっと心を自由にして、楽しくトルコに滞在しようっと。

 ふたりとも、ありがとうねー。まじ感謝。

 よーく考えてみれば、この歳で勉強できるってこと自体が幸せなわけで。この歳で試験のドキドキやハラハラが体験できるだけでもビッグチャンス(そんなドキドキ、体験したのは何年前の話だ?)。マイナスの方に考えず、プラス、プラスに考えよっと。

 というわけで、1日で復活。きょうはブログに書ける事件を探しながら学校に行ってきまーす。
 あ、事件と言えば、一昨日、昨日と続けて学校の近くの同じ場所で車が事故ってました。なんだか毎日のように事故車を目にしている気がします。。。

 ※写真は友だちが送ってきてくれたもの(気持ち良さそうだー。何故か分からないけど、カモメのジョナサンを思い出してしまった)。でも日付が3月だから、たぶんこれは京都・鴨川上流で撮った写真だな、これは・笑。

2007-07-18

奈落の底






2007.07.18 AM7:50

 きのうの授業で、とんでもないことが発覚してしまいました。
 トメル中級クラスの試験は、Gramer/グラマーの筆記試験に加えてDinleme/聞き取り、Konusma/スピーキング、Yazma/作文の試験があるのだとか。。。

 ゼッタイ、無理〜〜〜!!! ずぅえぇぇぇぇっっっっったい無理。トルコに来てまだ3週間余り。いまだに普段から人の話を聞いたり話したりするのは難しいのに。トメルで学んでいる人たちのゆっくりした喋りでさえ知らない単語とかが出て来て神経集中させて聞き取っているというのに、一般的なトルコ人が喋るスピードで話していることを聞き取るなんて! 不可能です。

 Konusma/スピーキングは自分で思っていることを話せばいいから、まだマシとしても試験では頭真っ白になりそう。Yazma/作文も同じですが辞書持ち込み禁止なのでこれまた単語に困りそうです。いま単語帳とかも使って勉強していますが、長時間やると頭も疲れてくるし。。。

 みんなは大丈夫よ〜♪ と言ってくれますが、あまり慰めになりません。

 ってなわけでやけ食い。
 昼ご飯にポアチャというオリーブオイルたっぷりの菓子パンのようなものを食べていたにも関わらず、晩ご飯を食べに行こうと誘われて、いっぱい食べてしまいました。

 ※写真は昼ご飯のポアチャと、晩ご飯のメルジメッキ・チョルバス、茄子の肉詰め(名前を忘れた)+ヤプラック・ドルマス+ピラウ。そしてチィ・キョフテ。それとチィ・キョフテ調理中の男性。そして、現在のわたし(←これは2日で消去しました、長く見せるもんじゃなし)。心なしか、疲れている?

2007-07-17

なぜか、心はベトナムに・・・



2007.07.17 AM0:10
(うわぁ〜、宿題やってたら次の日になっちゃった。。。)

 あんなに来たかったトルコにいるにもかかわらず、なぜかいま心はベトナムのハノイにあるわたし・・・。

 先日からちらちらと触れているアジアカップの日本代表が気になって、気になって。きょうはキックオフが現地17:20(ってことはトルコは13:20)だったので、トメルに通い始めて初めてクズライまでバスに乗りました。バス停に最初に来たバスに乗ったらEGOのカードが使えない方のバスで運賃1.30TRY(ちっ、損しちゃった)。でも、そんなこと言っている間にも試合は始まっちゃっているのだー。

 ……と大急ぎで寮に帰り、お昼ご飯をゲットして来て(きょうはポアチャというスコーンみたいな食感のパンをふたつ〜チーズ入りとオリーブ入り・この写真は近々どこかでアップします)、早速スポーツナビのテキスト速報をチェック! いきなりオウンゴールしててガクーッでしたが、すぐに追いつき逆転してて、とりあえずホッ。とはいえ前半2-1で折り返していたため、いやいや1点リードなんかでは安心できないぞと、テキスト速報を追い、3点目が入ったときには思わず「オーーーーーッ!」と叫んでしまいました。

 試合は完全に日本のペースだったみたいだし、テレビで見ていればここまでドキドキしないのでしょうが、いかんせんテキスト速報。どんな感じで戦っているのかイメージしにくくて辛かったです。あー、土曜日の決勝リーグ第1戦、テレビで見たいなー。相手はW杯の屈辱を晴らしたいオーストラリア。ここで勝って弾みをつけて3連覇を勝ち取ってほしいなー。なー。なー。

 ※写真はスポーツナビから拝借。
 笑顔の遠藤もいいけど、笑顔のオシム監督もかわいい。ここで負けたりなんかしてたら、たぶん代表監督を辞めると言い出しかねなかったので、いまはホッとしています。これからもオシム監督に代表を導いてほしいっ!

2007-07-15

Benim adim.../わたしの名前は...


2007.07.15 PM11:10

 先週、トルコの人気歌手Baris Akarus/バルシュ・アカルスさんという方が交通事故により亡くなられました(写真・ご冥福をお祈りしつつも、ちょっと雰囲気がパイレーツ・オブ・カリビアンだな、とか思ったりして)。個人的に、この歌手が好きだったわけではないのですが、気になったのは名前です。

 Baris/バルシュとはトルコ語で平和、という意味。同じ名前をもつ有名人にはBaris Manco/バルシュ・マンチョも挙げられます(こちらは超・超・超有名人。歌手であり、作曲家であり、テレビのプロデューサーでもあった超セレブ。確か、日本にも何度か来日したことがあったはずです)。

 Baris/平和という名前、なかなか素敵ですよね。日本人なら〈平〉とか〈泰〉を使った名前って感じでしょうか。余談ですが、Baris Akarusのお兄さんはSavas/サバシュ(戦争)という名前なんだとか。うーん、これってどうなんだろう? 戦争くんかぁ〜。感覚的には理解しにくい名前だな。兄弟ふたり揃えばトルストイ、ですが、弟が亡くなってしまったいま、お兄ちゃんだけだし。なんだか「悪魔くん」みたいじゃないですか・汗。。。

 わたしが暮らしている寮の女の子たちの名前もキュートです。Tumay/トゥマイは、Tum(すべての、全部の)+Ay(月)で、満月ちゃん(日本名は“みちる”ちゃんで、決まり!)。Basak/バシャックは“穂”という意味で、日本名で言うなら“千穂”ちゃんって感じでしょうか。Selin/セリンは彼女たちによれば英語で“immortal trees”だと言ってましたから、そのまま日本語にすれば“永林”ちゃん(うーん、これでは僧侶みたいな名前だな・汗)。いまは友だちのアパートに引っ越していなくなっちゃったBurcu/ブルジュは“良い香り”という意味ですから“香”ちゃん、あるいは“薫”ちゃんですね(笑。

 このほかにも友人の娘さんDoga/ドーアは“自然”ちゃん。以前に日本で知り合ったトルコ人女性Pembegul/ペンベギュルは“ピンクの薔薇”ちゃん。わたしが気になっているRadical紙のコラムニストであり、作家でもあるPerihan Magden/ペリハン・マーデンも、Peri/ペリが“仙女”“妖精”で、han/ハンはオスマン王朝の王の称号“汗”から来てるんじゃないかと思います。やっぱり、名前ってどこの国でも親が子どもの幸せを考えてつけるもんだからステキな名前が多いですね。

 8月には友だちの妹さんに赤ちゃんが生まれます。男の子なのか? 女の子なのか? そしてどんな名前をつけられるのか? 人ごととは言え、なんだかとっても楽しみです。

2007-07-14

天空の楽園






2007.07.14 PM9:10

 きょうは週末〜♪ ということで、昼1時に友だちとメトロのUlus/ウルス駅で待ち合わせてAnkara Kalesi/アンカラ城に行ってきましたー! (ヒャッホー)
 まずは写真の説明から。1枚目&2枚目はアンカラ城からの眺め。3枚目はアンカラ城直近のカフェ内部。なかも雰囲気があってなかなかステキです。4枚目はカフェのテーブル(Visne Soda/ヴィシネ・ソーダ〈チェリーソーダ〉とテーブルの灰皿、手前は友だちからのお土産)。5枚目は帰り道の土産物街(ハレーションを起こして変になっちゃったけど、これはこれで面白いかな、、、と・汗)。

 さて、本題。ウルスはトルコ共和国建国時の中心地だったところで、古い建物があちこちに。共和国樹立を宣言した建物なども残っていてオールドタウンな雰囲気が漂う一方、現在のセンター・クズライとはまた違った下町っぽい活気が街中にあふれていてオヨヨ……と圧倒されそうでした。その町中をそそくさと抜けて、目指すはアンカラ城!! 実は一度来たことがあるのですが、今回は車ではなく城下の公園を抜け、歩いて城まで上ったのでとっても気持ちよかったです。

 アンカラ城周辺は貧しい方が多く暮らしている地域でもあり、上までのぼるとお土産売りの少年少女や、手作りの品などを売る女性たちがあちこちにいます。とはいえお土産を買いに来ているわけではないのでクビを横に振りながら通り過ぎ……ようとしたところ、観光ガイドのように案内してくれる少年が登場(破れたTシャツに、お兄ちゃんかお父さんのお下がりか?と思われる古びた合成皮革の靴を履いていました)。なかなか健気で愛らしく、彼についてアンカラを一望する眺めをひととき堪能。城のすぐ横(……というか、城の中?かな)に良さげなカフェがあったので、そこで少年と別れ(友だちがお金を払った。たぶん5か10TRY)、の〜んびりと休日を満喫しました。

 アンカラは車の往来がどこも激しく、ここウルスも駅前はゴチャゴチャーとしていて車の音、人の話し声、売り子の叫びが不協和音のオーケストラのごとく響きあっています。でも、ひとたびアンカラ城までのぼれば、その喧騒もどこへやら。眼下に広がるアンカラの街を眺めながら、ぼぉ〜と風にふかれ、友だちとふたり言葉少なに“天空の楽園”のごとき、ゆっくりと流れる時間を過ごしました。わずか30分歩いただけで、まるで別世界。日常から遠く離れたところにいるような気分で、本があれば1日でもカフェでのんびりとできそうだったなぁ〜。しかも、きょうはアンカラに来てはじめての曇り空。カンカン照り照りカラッカラのいつもと違い、涼しくて、ちょっぴり湿気もあって快適度120%でした。
 あ、アンカラに来られるならこのカフェはオススメです。特にテラスが。恋人同士で来るのも良さげ〜。友だちは、彼女ができたらゼッタイここへ来る……と言っていました(笑。

 その後、城下の土産物街を下り、Istanbul Borekという名のロカンタでちょっと腹ごしらえしてウルス町中にあるHaci Bayram Cami/ハジ・バイラム・ジャーミーへ。残念ながら頭を覆うスカーフを持って来ていなかったため中へは入れませんでした(でも、小さなCamiでお祈りに来ている人も多く、入っても写真は撮れなかったと思う)が、石造りの小さなCamiにはスルタンアフメットやコジャテペとは違った趣があり、またスカーフを持ってひとりで来てみようと思いました。

 さらに、きょうはメトロに乗ってAkkopur/アクキョプルにあるANKAmall/アンカモールへ。Migrosというショッピングモール+ANKAmallというショッピングモールが合体したここは超巨大。店に入らず、モール内を軽くひと巡りするだけで2時間以上は優にかかってしまうだろうという大きさです。……が、アンカラにはここをしのぐ大きさのショッピングモールが建設中とか(ヨーロッパ最大と言われているらしい)。はぁ〜すごいなー。

 ……で、ブラブラとモール内を歩き、Kahve Evi(以前、巨大アイスが出て来たKahve 海老です・笑)でひと休み。友だちはヘーゼルナッツのアロマブレンドコーヒーを、わたしはカプチーノをいただいて再び、ボーッ。トルコでお茶と言えばチャイですが、最近はおいしいコーヒーの飲めるお店が増えてきて嬉しい!! チャイに比べればググンッと値は張るけれど(それでも450円くらいだからフツーと言えばフツー)、休みの日のちょっとした贅沢って感じ。香り高いコーヒーで体と神経にカフェインを補給して「これぞ休日〜♪」という時間でした。

 さぁ、頭も心もリフレッシュしたし、体も心地よく疲れてきょうは気持ちよく寝られそう(いつも寝てるけど・汗)。明日は月曜からの授業に備えて再び勉強だーっだーっだーっ。サッカー日本代表もUAEに快勝したことだし、月曜日にはグループリーグ第3戦目の対ベトナム戦が控えているから、休みのうちに頑張らなくっちゃっ!(テレビで見られないので、ネットで速報テキストを読みながら観戦しております・泣)

2007-07-13

余談

2007.07.13 PM22:20

 きょうは金曜日。やっぱり先週と同じくツナルからクズライに行く道の歩道に人々が座ってお祈りの準備をしていました。……が、おもしろかったのが、みんな日陰に座っていること。アンカラは先日からめちゃくちゃ暑く、夜になっても気温が下がらなかったため、みんな暑いのがイヤで太陽を避けていました。見事に日陰に敷物を敷いて。。。信仰心も暑さは避けるんですね(笑。きょうは道を変えてクズライまで行きましたが、まさしくメトロへの乗り口となる場所でも同じように人々がお祈りしていました。メトロのある地下街でも。大阪で言えば、梅田駅のすぐ近くの阪急百貨店と駅の間にある動く歩道の横のスペースや、阪急三番街のなかで祈ってるようなもんです。まだ、この姿には慣れませんが、そのうち何とも思わなくなるんでしょうか?

 ただいま夜の10時半。さっきわずか30分ほどでしたが、雷が鳴ってザーッと雨が降りました。アンカラに来て初めての雨。こんだけカラカラだと“恵みの雨”って言葉の意味がよく分かります。でも、もうちょっと降っても良かったのになぁ〜。外から吹き込んでくる風が少しだけ涼しくて気持ちよいです。

トルコはモザイクではない




2007.07.13 PM10:10

 きのうは、きょうの授業で各自が新聞やテレビなどで読んだこと、見たことを発表しなければならない……という課題があり、ずーっと作文していました。発表と言われても“トルコ語”でするわけですからわたしにとってはCok zor(めちゃ難しい)!!

 わたしは、いまイスタンブルで開催されている写真展について発表しました。この写真展はトルコ各地を旅しながら在住のエスニックグループの現在の姿を写したものですが、写真家であるAttila Durakの発言「トルコはモザイクではない」というのが気になって……。だって、歴史のなかでいろんな民族やその文化が混じりあっているトルコはモザイク以外の何ものでもないはずだから。
 写真家曰く「トルコはモザイクではない。つまり、モザイクのようにそれぞれの民族や文化の間に溝が存在しない。むしろマーブルのように混ざりあっている。どんな色(民族/エスニックグループ)も、他の色から何かを得ると同時に、他の色に何かを与えて。黄色がそこで、赤がここで、というわけじゃない。何とも混ざっていない純粋なエスニックグループはないのです」。

 実際、各民族間にまったく溝がないと言えば嘘になるかもしれませんが、この“モザイクではなく、マーブルのよう”という言葉には、彼の願いも込められているような気がします。そういった部分も確かにあるし(料理などは顕著な一例かと思う)、その可能性はあると思う。

 この発表で自分の思っていることを、もっともっと伝えたかったけれど、拙いトルコ語では記事の一部を紹介するだけが精一杯。ただ内容的に先生の興味をそそったのか、その後先生の独壇場となり、先生の幼なじみはアルメニア人だったという話に始まり、トルコ文化の多様性から現在トルコの置かれている状況(欧米における印象や評価と、実際のトルコの姿など)延々20分以上にわたって喋られたのでした。わたしの発表は3分足らずだったのに。でも、アメリカに対する批判的な視点も垣間見られたりして、結構おもしろかったです。

 はぁ〜、今週の授業はきょうで終わり。明日、明後日は授業がないので気楽です。いつもなら部屋で勉強しているところですが、きょうはロビーでテレビを見てダラダラ。明日は友だちと出かける予定だし、予習は日曜日にすることにして、ちょっと息抜き♪です。

 ※Attila Durak の写真はこちらで見られます。
 http://www.attiladurak.com/

 写真はわたしが学んでいるトメル・ツナル校の屋上テラスからの眺め(遠くに以前登場したKocatepe Camiのミナレットが見えます)と、きょうお昼ご飯を食べたCafe New Orleansというカフェバーからのショット&お昼ご飯。……なんだか、食べ物ばっかり載せてますね(反省。

2007-07-11

意・気・地・な・し


2007.07.11 PM22:15

 既にこの日記に何度も登場しているように、ふだんは近所のKilerというスーパーで買ってきたEkmek/エキメッキ(パン)とPeynir/ペイニール(チーズ)、Kiraz/キラズ(サクランボ)やSeftail/シェフタイル(桃)、Elma/エルマ(リンゴ)などで食事を済ませているわたしですが、これには節約のほかに、もうひとつ理由があります。

 それは、タイトル通り意気地なし故の『ひとりでロカンタに入れない』です。
 日本じゃひとりで店に入って食事するなんて全然平気だったのに、トルコでは入れない。なぜか? ほかの人がみーんな連れ同士で来ているからです。見事に、ひとりで食べている人がいない。学校のあるTunali/ツナルから地下鉄のあるKizilay/クズライまでには、それこそ☆の数ほどロカンタがあります。とにかく食べる場所が多い。けれどみーんな友だち同士なのか、職場の仲間同士なのか分かりませんが、複数人で来ているのです。そこへ誰が見ても“外国人”のわたしがひとりで入れば目立つこと必至。その目立ち感がどうにもイヤでロカンタへ入れないのです。

 そりゃージモティーな顔して入っちゃえば、どうってことないのかもしれないし、自分で思っているほど注目を浴びているわけでもないのかも。でも、でも、やっぱり、入れないのです。
 とはいえ、毎日スーパーで買ってきたパンなどでは満足できないっ! 野菜が食べたいっ! きちんとした食事がしたいっ!(できれば安くっ)
 そこで、きょうは寮の女の子たちに聞いて、寮の近くに“安く”て“おいしい”ロカンタはないか聞いてみました? そのオススメどおりGozleme/ギョズレメが美味しいというロカンタへ。寮から歩いて約5分。TunaliやKizilayにあるお店と違って混んでないし、おじさん&おばさん客ばかり(……と言っても、意外と若いかもしれないけど)。よーしっ!と入って注文したのが写真の一皿です。

 クレープ状に焼いたパン(これがギョズレメ)と、鶏肉のシシケバブ、ブルグルピラウ(ブルグルという挽き割り小麦をお米のように炊いて、ピラフにしたもの)、添え付けにはタマネギのマリネと焼き唐辛子&焼きトマト、マイドノス(パセリ)。これにチョバン・サラタスと、野菜が入った薬味ソースみたいなもので1品。さらに飲み物としてアイラン(ヨーグルトを水で割ったような塩味の飲み物。肉料理といっしょに飲むとスッキリする)、食後にCay/チャイを飲んでトータル5.60TRYくらいでした(← 勘定書に書いてある文字が読みにくくて、とりあえず10TRY出せば大丈夫だろう……と出したら、だいたい上の合計金額になるくらいのお釣りがきた)。実際はチップを置いて出たので7TRYですが。

 ここにはもっと簡単なギョズレメで具を巻いたような安い食べ物もあって(約2〜3TRY)、それならきっと5TRYで済むと思います。お店の人も親切だったし、ひとつ“ひとりで”行けるロカンタが増えました(以前に登場しているCatir Simitciはちと高い)。

 あ〜、食べ物のおいしいトルコなのに、ひとりで入れないなんてっ! でも、これからも少しずつ開拓して、安くて美味しいロカンタを発見したいと思います(体重と相談しながら)。

2007-07-09

7月9日の余談


 学校から帰ってきて、早速アジアカップをチェックしたら既に試合は始まっていました。寮に着いたのが2時前だったにもかかわらず、試合は既に前半修了間際。なんだよー、ハノイとトルコでも時差が4時間もあるのか?(ちょうどキックオフくらいかな?と思っていたのに)

 で、そこからチマチマとスポナビの速報を手動更新しながら、文字で試合を追いかけました。今野と高原が1点取ったときには、よっしゃ〜! この試合、もらった……と思ったのに。まさか、まさか、あんな時間帯にFKを決められるなんて。でも、中東アジア勢って、本当にミドルシュートがすごいですよね、いつも思いますが。だから、ペナルティーエリア外からでも打たれると怖い。友人談によると、阿部が取られたファウルはJリーグなら流してくれた程度のものだったとか。自分の目で見ていないので何とも言えませんが、ファウルをとられてしまった阿部よりも、あとわずかの時間を集中してプレイしていれば、そんなことにはならなかったのでは……という気がしてなりません。

 勝ち点3を目前にして失ってしまった日本。グループ1位通過するためには、勝つしかありません。頼むよー。

 ※写真はスポナビから拝借しました。

きょうの出来事と、アンカラの交通事情


2007.07.09 PM20:58

 きょう学校へ行ったら先生が今週の金曜日に変わる……とのお達しが。なんで? なんで? まだ始まったばかりじゃーん。その話題がたまたま休み時間に出て、先生にどうしてなんですか?……と聞くと朝9時〜昼1時に加えて、夜のクラスも受け持っておられるとかで、ちょっとしんどいのだそう。せっかく先生にも慣れてきたし、先生の喋り方にも慣れてきたのにぃ〜 

 とはいえ、朝9時出社で、たとえ途中に休みがあるとは言え、夜8時、9時まで学校にいないといけないのはたいへん。先生には2人のお子さんもいらっしゃるし、ひとりはまだ5歳らしいので、おばあさんや旦那さまの協力でこれまで続けてこられたようですが、これからは同じ学校内で違う仕事をされるようです。学校と家も1時間以上離れているから授業の合間に家に帰る……というのも難しいみたい。やっぱり結婚して、子どもを持って、それでも働く女性はたいへんですね、どこの国でも。

 ところで、わたしは地下鉄とバスを乗り継いで学校まで行っていますが、住んでいる場所を言うと一様に「遠いね〜」と言われます。遠いと言ったって、地下鉄は10分くらい、バスも5分くらい。ただ待ち時間が結構あるので行きは賞味45分〜50分(うち徒歩15分弱)かかります。帰りも、バスに乗らずに地下鉄の駅まで20分ほど歩いているのでやっぱり40分くらいはかかります。
 でも、これって遠いのかな? 日本で通勤時間40分〜50分って普通というか、むしろ短いくらいじゃ? 関西圏でも1時間以上かけて通勤している人はざらにいるし、関東圏なら2時間って人もいるだろうに。

 トルコでは家と会社が近いのが当たり前なのかなー? ……というか、実現できるかどうかはさておいて、それが良しとされているのかなー? そのへんの謎は解けていませんが、少なくとも朝わたしが乗る駅にはたくさん人がいます。みんな地下鉄やバスを乗り継いで通勤しているようだけど。

 まぁ、トルコももっと公共の交通機関が整理されれば良いのにな、とは思います。アンカラなんて首都なのに、全11駅のアンカライという名の地下鉄と同じく全11駅のメトロのみ(イスタンブルはもっとヒドいですが)。あとはバスかドルムシュ、タクシーに乗るしか方法はありません。京都の交通網が一番近い感じかな。南北と東西2本の地下鉄と、とんでもない数のバス。現在、アンカラでは地下鉄の拡張・延長工事が進んでいるようですが、これが整うのはいつなんでしょう?

 予定されている路線がすべて開通すれば、アンカラ住民にとっても、ここを訪れる外国人にとっても、相当便利になると思います。※写真が小さくて分かりにくいですが、右下あたりのKizilayというところから上左に伸びている赤い線(ただし、赤文字の駅までが開通済みで、黒文字は未開通)と、同じくKizilayを通る濃い緑の横S字型の線が開通しているのみ。あとはすべて、これから開通していくであろう未来の線路です。

 車の数が減れば環境にも良いし、排ガス量もぐっと減って空気自体もきれいになる。歩くのが楽しくなる。良いことばかりじゃないですか。地方に住んでいるわけでもないのに、車がないと不便……なんて、もったいない。相乗りできる電車をいっぱい作って、アンカラの空気をもっともっとキレイにしてほしいです。

2007-07-08

きのうの収穫と、きょうの収穫




2007.07.08 PM19:09

 きのう、トルコブランドのMaviというお店で買いものをした……と日記に書きましたが、そこでゲットしたのがこちらです(最初の写真)。
 Maviではセール商品に関して、女性ものは1点なら19.95TRY、2点なら25TRY、3点なら30TRYというお値段になっていて、とぉ〜ってもお得。ただひとつ問題なのが、どれもこれも“ピチピチッ”ってことなのです。いや、わたしが太っているという問題ではなく(もちろん、それもあるけど・怒)、こちらトルコではみんな体にピターッとフィットしたものを着ています。ホントに体の線がそのまま出るピターッとしたもの。そりゃ、スタイルの良い人ならいいですが、さすがにそこまでピターッとしたものを、わたしは着られません・泣。。。

 それでも値段の安さにつられ、比較的ピタピタ度がマシなチャコールグレーのTシャツと、家用のピンクのスウェットパンツ、そして白のキャミソール(←これはピタピタ)を買いました。めちゃくちゃピタピタなのに、お店の人が全然大丈夫よ〜なんて言うもんだから、つい・・・(苦笑)。

 その後、街を歩きながら女性たちのファッションを観察しておりましたが、やっぱりみんなピタピタでした。モデルのようであろうと、どんなにお腹や腰のお肉がぶよよ〜んと出ていようと。女性はこうして“女”をアピールしているのでしょうか?(ムスリムなんて何のその……だな)

 そして、きょうの収穫は、再びKilerで買ってきたパンや飲み物ですが、きょう買ったアイスクリーム(写真中央)のパッケージに気になることが書いてありました。ちょっと翻訳が違うかもしれませんが……。

『マグナムはこの夏、地面から足を切り離す!』
『暗号を、Turkcell 2992へ送れ!』
『ランボルギーニ・ガラルド・スパイダー、または毎週100の飛行機チケットから、一人に。(それが)あなたになるように(願望口調)〜 マグナムの棒(アイスの棒・写真)に書いてある暗号、名前、名字と住所を書いて、Turkcell 2992へ送れ! ランボルギーニ・ガラルド・スパイダーか、週に100の国内線飛行機チケット(往復)が一人に当たるチャンスをつかめ!』

 つまり、マグナムというブランドのアイス(ちょっとお高めの2TRYぐらいだった)を買って、アイスの棒に書いてある文字をTurkcellという携帯電話通信サービス会社のある番号に送れば、スパイダーか国内線飛行機チケットが当たる!ってことなんですけど。。。わずか200円足らずのアイスクリームで、スパイダーが当たるって、トルコの景品法は一体どうなっているんだろう? Turkcellの番号に送らないといけないから、Turkcellと契約していないと送れないかもしれないけど、それにしても大きな景品だなぁ〜。

 ちなみに、トルコでは携帯のキャリアと、携帯電話通信サービスの契約をする会社は違います(たぶん、アメリカやヨーロッパも同じと思う)。携帯のキャリアを買って(めちゃくちゃ高いっ!)、携帯電話の通信サービス会社と契約を結び、月々の使用料は通信会社に支払います。同じ通信会社を選択している者同士の通話はもちろん安くなるし、家族とかだと無料!というサービスも。でも、携帯電話は別で購入しないといけません。だいたい最安で150TRY、みんなが持っているものは300TRY〜500TRYくらいしてそう。高いものになると800TRYとか、1600TRYとかもあります。携帯電話に8万とか16万なんて、日本じゃ考えられませんが、トルコではカッコいい携帯電話を持つのが一種のステータスです(そんなに見栄を張らなくても……と思いながら、アメリカで発売されたiPhoneが気になっているわたし←自分が一番見栄っ張りじゃねーか、と自分で自分にツッコミをいれたりして……)。

サタデー・イヴニング・フィバー その2




2007年07月08日05:36

 ……さきほどの超デカサイズデザートのお店を出た後、すぐそばにあったMavi(トルコの若者向けブランド。ジーンズやTシャツなど、トルコではリーバイスより人気があると言われている)で、セール中!の看板を見つけ、さっそく獲物を物色。試着してみたり、あれこれ選んで、友だちはポロシャツ2枚、わたしも3点購入しました。これについては、また明日書きます。

 で、コジャテペジャーミーの辺りまでクズライをウロウロ。このへんは学校からの帰り道でも通るので、お買い物スポットや、安くて一人でも入りやすいお店、サラダバイキングのあるお店などを教えてもらいながら歩きました。

 で、今夜の夕食はこれ。Tavuk Sis/タブック・シシという、鶏のシシケバブをいただきました。お皿には、丸いパンがどどんとのっていて、その上に鶏のケバブ、脇には焼きトマトとピラフ。そしてパセリいっぱいのサラダー!!! やっぱり量は多いです。このお店ではBir bucuk/ビル・ブチュックと言って、この量の1.5倍でも注文できます(いわゆる大盛りってか、特盛りってやつですね)……が、一体誰が食べるんだ? 多いって、量が。。。 きょうは残さず食べようと思いましたが、やっぱりパンのほとんどは残してしまいました。

 しかも、みんな食べるのが早いっ! めちゃくちゃ早いっ! 連れもわたしの4分の1くらいの時間で食べきっちゃうし、後から来て隣りに座った家族連れも、ずいぶん後からだったにも関わらず、気付いたらいませんでした。なんで? 早く食べると体に良くないよ、と心のなかでツッコミを入れながらダラダラ食べていたら、デザートとしてスイカが!!!(お店からのサービス)。でもこちらはお腹いっぱい。一口食べただけで、後は連れが食べました(← やっぱり胃の大きさが違うんだ)。

 でも、おいしかった♪ サラダも、タブック・シシも、スイカも。お店の名前は忘れたけれど、また行こうっと。

 その後、再びウロウロしてバーへ突入。入ってすぐにかかった曲はJurneyのSeparate Waysでした(その後も、懐かしき80年代の曲がワンサカ)。9時半頃までいろいろおしゃべりして帰ってきました。

 ・・・しかし、バーでは仲間同士って人たちの他に、完全に自分たちの世界を作り上げているカップルもチラホラ。キスしたり、手を握りあって見つめあったり……いまのわたしには目の毒でした。およよーん、なんだかちょっと淋しいぞ〜 土曜日の夜、街はいつもと違う雰囲気。出店なんかもたくさん出ていて、週末ムードいっぱい。カップルたちも街に繰り出して、さぁこれから夜が始まるぜい!って感じ。

 なのに、なのに、わたしは。。。
 でも、友だちと楽しく過ごせたのは、とても嬉しかった。すごーく感謝。1週間勉強漬けだったけど、買いものもしたし、お腹いっぱい食べたし、大満足〜♪ 来週からまた勉強×勉強の毎日が始まりますが、心も頭もリフレッシュできて、がんばれそうな気がしてきました。

 ※写真は、今夜の晩ご飯と飲み物(アイランは友だちの、ダイエットペプシはわたしの。ペプシでダイエットしても、アイス食べて、さらに晩ご飯たっぷり食べてちゃ、ダイエットにはなりませぬが)。
 最後の1枚はバーで。まだ半分明るいですが、だいたい7時半〜8時前だったと思います。トルコに来て以来、はじめてのビール。でも、お腹いっぱいで飲めなかった。。。

サタデー・イブニング・フィーバー その1




2007年07月08日05:13

 きのうまでの5日間、右も左も分からぬ語学学校トメルでの授業と家での予習に追われてきて、きょう土曜日は羽を伸ばす日でーす。

 ……というわけで、約束していた友だちと夕方5時にクズライのPark Bulvar Cafe前で待ち合わせ。出会って、とりあえずお茶しよう、と向かったのはKahve evi/カフベ・エビ(海老じゃなくて、“コーヒーの館”って感じでしょうか)という喫茶店。5日間がんばったから、何か甘いものが食べたいのじゃー!!と、わたしはフルーツとアイスの盛り合わせを注文しました。で、出てきたのがコレ。なんじゃこりゃーの超ビッグサイズで思わず爆笑してしまいました。

 写真で分かっていただけるでしょうか? サイズが分かるよう念のため近くにライターとタバコがあるのですが、ディナー皿にどどーんとコーンフレークをまぶしてチョコをかけたアイスがふたつ、どっしりと腰を落ち着けておりました(ドスコイ、ドスコイ)。周りにはリンゴや桃、バナナ、チェリーなどのフルーツがお皿いっぱいにちりばめられています。食べ物に関してはビッグサイズなトルコ……と分かっていましたが、まさかデザートまでこんなに大きいとは。見くびってました。本当に侮れません。ガルソン曰く「むかしはもっと大きかったよ。これでも小さくなったんだ」。……いったい、誰が食べていたんだか?

 こりゃ一人では食べきれないと、ダイエット中の友だちにも頼んで半分食べてもらいました。これでお値段7TRY(680円くらい?)。お味の方も充分満足のいく感じで(フルーツの上のソースは要らなかったけど)☆☆☆☆(星4つぅ〜)ってとこでしょうか。

 場所はクズライの交差点からAtaturk Bulvari/アタチュルク・ブルバルを南下し、Mesrutiyet Caddesi/メシュルティイェット・ジャッデシに入って数分の右手。たぶん、Selaniki Caddesiとの角っこです。お店の雰囲気やガルソンたちの親しみやすい感じもGoodで、また一人でも来よう!と思いました。

 ※2番目の写真は、晩ご飯で訪れた場所。クズライの交差点から東に伸びるZiya Gokalp Caddesi/ジヤ・ギョカルプ・ジャッデシの北側に広がるエリアです。
 ※3番目も同じ場所。晩ご飯を食べたお店の前には花屋が……。トルコの男性たちはここで花を買って恋人たちに送るわけですねー。あぁ、最後に花をもらったのはいつだったかなー?

金曜日




2007年07月07日01:02 ※いま気付きましたが、この時間は日本時間です。トルコはこれより6時間遅い。

 きょう、トメルでの授業が終わり、いつものようにツナルからクズライまでの道を歩いていたら、歩道に大勢の人たちが座り込んでいました。なんだ? ハンガーストライキでもやっているのか? と横目で様子を伺いながら歩いていたら、街角にある拡声器からエザーンが。

 ……そう、きょう金曜日はムスリムにとって1週間で一番大事な集団礼拝の日。そのために、街の歩道にキリムなどを敷いて、みんな昼の礼拝のために集まって座っていたのでした。しかし、ここアンカラで、しかもモスクでもなんでもない街角の歩道で、約50mにもわたって人々(ちなみに男性ばかり)が座っている光景には驚きを隠せません。この様子、ぜひ携帯のカメラで撮りたかったのですが、さすがにお祈りに集まっている人たちに向かってレンズを向けることができず断念。
※上右の写真は、彼らが座っている歩道を曲がってすぐの場所です(人がいないところを撮ってみました、情けない、、、)。

 ちなみに、現在トルコでは今月20日(だったと思う)の総選挙に向けて選挙活動真っ最中。街中には各政党の旗がはためき(上の写真ではCHPー現在の最大政党の旗 ← 間違ってました・汗。CHPー共和人民党は現在の最大野党でした。ちなみに現在の第一党はAKPー公正発展党です)、選挙カーがあちこちを走り回っています。さきほどのエザーンが流れているときにも、選挙カーからの音楽が聞こえてきてたし。政教分離の国ですから、関係ないと言えば関係ないのだけど、なんとなく興ざめです。エザーンが流れているときだけでも、音を止めれば良いのに。

 で、寮に帰ってきてゲットしたきょうのお買い物。前にアップしたものとあまり変わらなくて恐縮です。
 2リットルボトルの水、柔軟剤(洗剤だけで手洗いすると、なんだがゴワゴワするので)、teksut/テクシュトのクリームチーズ、長さ60cmくらいのフランスパン、そしてお菓子。きょうは暑かったのでアイス(0.60TRY=約57円)も買ってきて食べました。トータルで9.50TRY。日本円で約900円。昨日のお昼ご飯だけで10TRYだったことを考えれば、柔軟剤まで買ってこのお値段はまぁ安いかな?

 明日は、再び友だちと会う予定なので、食事の写真がアップできると思います。ひとりだと、なかなか人に向けて写真が撮れない小心者のわたしですが、明日は何かいいスナップがゲットできる……かも!?

アンカラはきょう37℃


2007年07月05日22:33

 先日日記に書いた通り、トメルの授業について行くのは非常に難しく、月曜以来昼1時に学校が終わったら、すぐさま寮に戻り、ちょっとお昼ご飯を食べて、夜寝るまでほとんど予習しています(そうしないと、まったく付いていけないから)。授業中に配られるプリントをやるのもわたしが一番遅く、答え合わせをする段になっても、まだ出来ていないことが、しばしば こんな状態なので予習しなかったら大恥を書くこと必至です。

 さて、きょうは何を書こうかなーと思っていたら、ありました。ハプニングが。いつもは寮の近くのスーパーで手に入れたものをお昼ご飯として自分の部屋で食べるのですが、こうすると野菜不足に陥り、体が野菜を求めるようになります。そこで、きょうは近くのCatir Simit/チャトゥル・シミットというレストラン(というか、ロカンタ)へ行って、Sandvic/サンドイッチ(小学校の給食で出るくらいのパンに、トマトとチーズ、サラミちっくなハムを挟んだもの)+Coban salatasi/チョバン・サラタス(トマト、キュウリ、セロリ、カタチは唐辛子……だけど、唐辛子ほど辛くないもの、タマネギなどを細かく切って、香草とドレッシングで和えたもの)、水、食後のチャイを頼みました。締めて8TRY。でも、お釣りを持ってきたガルソンに頷いたら、「要らない」ととられて、そのままお釣りを持って戻って行ってしまいました ※トルコでは、頭を上にふると「ノー」の意味になります。わたしは頷いたつもりだったけど、彼はそう思ってくれなかったみたいで…… いずれにせよ、チップを置くのがトルコ流。2TRYのお釣りのうち最低1TRYは置いていかなきゃいけないので、もらえなかったのは1TRYなのですが、いかんせん収入源がないいま、わたしには1TRYも無駄にできない、、、という気持ちが働き、心のなかで「持って行かないでくれ〜」と叫んでしまいました。

 ……と、ハプニングはこれではありません。そのレストランは三叉路の角にあるのですが、きょうはやたらとクラクションを鳴らす車が多い。みんなうるさいなーと思っていたら、なんと、三叉路のど真ん中に事故車らしい車が2台、そのまま放置されていたのでした。みんなそれを避けて通るのだけど、いかんせん邪魔。なかには無理矢理事故車を避けるため、車線を無視して走り去る車もあったりして(左折して右車線に入らないといけないのに、左車線に入ってから右車線に移動)。まぁ、現場保存は分かるけど、ありゃ邪魔すぎでした。
 その後、パトカーも通り過ぎましたが、まったく事故車を無視。暑いし、働きたくない気持ちは分かるけど、あれは車線誘導とかしないといけないんじゃないかなーと思いました(あとで友だちに聞いたら、担当地区の違う警察は勝手に事故処理できないのだとか)。事故車の当人たちも近くの歩道にいましたが、手前に警告灯を立てるとか、何かすれば良かったのに。

 しかーし、みんなクラクション鳴らして気が短いのだか、事故車を長時間放置して気が長いのだか??? トルコのおもしろい一面です。

 あ、ちなみにきょうは気温37℃らしいです。テレビとかまったくみないんで、わたし自身は知りませんが、明日は38℃になるらしいいです(インターネットで調べたら35℃)。ひょえ〜

 ※きょうの昼ご飯か、あるいは事故現場を写真に撮りたかったのですが、携帯を忘れて断念。すみません。次こそは写真つきの日記を。。。

トメル登校、第1日目

2007年07月03日05:08

 ヤバいです。マジで。 こんなことになるんじゃあないかと、薄々予感はしてましたが。 案の定。。。

 クラスのみんなは、ほとんどフツーにトルコ語を喋っています。トルコ人からしたら不十分かもしれないけど、わたしに比べたら、そりゃーもうペラペーラな感じで。。。

 先生は、分かりやすいトルコ語を喋ってくださっているようで、まぁまぁ説明は分かるのですが、トルコ語を頭のなかで翻訳しているうちに話がどんどん進んで行くので、ヒーヒーハーハーな状態です。本当にこんなでやっていけるのだろうか、わたしは

 おまけに、中級クラスで使う教科書が、ないっ! 先生によると、本来なら出来てないといけないテキストが(当たり前じゃん、テキストブックなんだから)まだらしく、先生自身「もうすぐって言ってたけど、きっと10月くらいになるわね……」なんて調子で、何じゃそりゃー!×10回くらいツッコミを入れたい気分です。← このへんがトルコだなぁ〜って感じ。あくまでイージー・ゴーイング。そこが良いとこでもあり、悪いとこでもあるのですが。

 ってなわけで、きょうの授業は予習もできてなかったので、ほとんどお地蔵さん状態(喋らず、ただただ聞くのみ)。 帰ってきてからは、きょうの復習に手間取って、明日の予習がちゃんとできませんでした(きっと、きょうの二の舞だ)。

 あ、ちなみにテキストブックがないので、先生がご自身の本をコピーして配られました。← 本来なら本も売れるところなのに、先生がコピーして配ってたら世話ないですねー。商売下手だ。

 クラスメートはアンカラ大学の大学院に入りたいんだ……というモンゴル人が3人+朝青龍と関係があるとかないとかいう方1人。あとイラン人か?と思われる人が4人。そのほかナイジェリア人、アフガニスタン人、ウクライナ人など。途中から来たり、途中から抜けたりする人も多く、きちんと把握できませんが、とにかくみんな、明かにわたしより上手ぞろいです。

 明日から、日記もきちんと更新できるのか。。。不安。不安。とにかく、いまはやるしかありません。。。

トルコでビックリ! トルコのキャンディ


2007年07月02日02:18

 トルコのキャンディといってもじゃなくて、飴じゃありません(既に、アップしている写真でネタバレですが)。日本では昭和50年前後、漫画雑誌『なかよし』やテレビアニメでもおなじみだった、いがらしゆみこ原画・水木杏子原作の『キャンディ・キャンディ』を覚えておられるでしょうか?

 そのキャンディに、トルコで出会ってしまったのです 寮の学生がもつ携帯電話の着信音で。おなじみの ♪そばかす なんて 気にしないわ〜♪ の曲が流れて、めちゃくちゃビックリ(わたしが知っているだけでも2人はこの着信音を使ってました)。しかも歌詞付き。はっきりと日本語で歌っている着信音でした。この歌詞の意味は何?……などと聞かれて困りましたが 。

 寮の子たちによれば、トルコでは『Seker kiz Candy / シェケル・クズ・キャンディ(かわいらしい女の子、キャンディって感じでしょうか)』というタイトルで、彼女たちが小さい頃放映されていたとのこと。キャンディのマグカップや筆箱も持っていたのよ〜なんて聞いて、二度ビックリでした。

 確かに、ジャパニメーションは世界に広がっているでしょうが、まさか、あのキャンディとトルコで出会うとは思ってもみなかったわたし。Wikipediaで調べてみると『キャンディ・キャンディ』は世界各国に広まり、欧州、ことにフランスやイタリアでは大フィーバーだったとか その波は、ここトルコにも届いていたようです。聞いてみると、他にもキャプテン翼やトルコではポコだかプカだとかいう名前で日本のアニメが放映されていたとか(↑ これはどのアニメか分かりませんでした)。

 改めて、すごいぞジャパニメーションというか、いがらしゆみこ&水木杏子!と思ってしまいました。

 あと、わたし自身は知らなかったのですが、TERIYAKI BOYSなるグループも寮の子たちにすごく人気があります。これまた歌詞付きの曲を聞かされ、何と歌っているのか教えてほしいとせがまれ、答えに窮しましたが(最近の日本のミュージックシーンなんて、ほとんど知らないんだから)。一応“照り焼き”は料理法のひとつで、たとえば鳥の照り焼きとかがあるんだけど……と言っときました(間違ってないですよね?)。

 これからも、こんな日本との出会いがあるんでしょうか? 忘れていたり、自分自身が知らなかったりで、ちょっと恥ずかしいです

 蛇足ですが、 Googleで、トルコ語の“Seker kiz Candy”でググッてみたら、こんなページが。な、なつかし〜。
http://eliflamraa.wordpress.com/2007/01/01/seker-kiz-candy/ ※YouTubeで見られるようですね。

 写真は、英語版ウィキペディアから。