
昨日、1985年にトルコで出版されたオルハン・パムクの歴史小説『白い城』を読み終えました。パムクの筆による小説のなかから日本ではまず最初に『わたしの名は紅』が、その後『雪』『イスタンブール ー思い出とこの町』が邦訳・出版され、昨年12月にようやく『白い城』が出版されたのです。2006年にノーベル文学賞を受賞したパムクは、いまや日本でも知られた作家の一人でしょう。
Orhan Pamuk'un eserleri ben seviyor muyum? Ya evet ya hayır diyebilirim.
''Benim adım kırmızı''yı ilk okumaya başladığımda bitirememiştim. Bunu okumak, taşlı yolu yani yüzeyi pürüzlü olan yolu zorla yürümek gibiydi. Yürümeye başlıyor da hemen tökezliyor, düşüyordum yere... Tekrar kalkıp yürümeye çalışmama rağmen yine de tökezleyip düşüyordum. Böyleydi bu kitap okumak. Ve bırakmıştım.
Daha sonra ''Kar''ı okudum. Bunu çok beğendim ve galiba ''Benim adım kırmızı'' da güzel kitap olsa gerek diye tekrar okumaya başladım ve bitirdim. Önceden daha iyi etkilenmiştim o zaman.
オルハン・パムクの小説を、わたしは好きなのか? イエスともノーとも言えます。
『わたしの名は紅』を最初に読み始めたとき、読み終えることができませんでした。この本を読むことは、石の多い道を、つまり表面のゴツゴツした道を苦労して歩くことに似ていました。歩き始めるのだけど、すぐにつまずいてこけてしまう……また立ち上がって歩こうとするのだけど、やっぱりつまずいてこける。こんなふうだったのです、この本を読むってことは。で、読むのをやめてしまいました。
その後『雪』を読みました。この本はとても気に入り、おそらく『わたしの名は紅』も良い本だったに違いないと、もう一度読み始め、読み終えたのです。そのときは以前よりも良い印象を持ちました。

それで『白い城』はどうだったか。気に入りませんでした、残念ながら。物語の中に入り込めなかったのです、最後まで。おそらく、良い本だと期待しすぎていたのです。あるいは、この本がいまのわたしの状態に合わなかったのか。なんと言うか、物語の上を滑りながら読み終えたような感じなのです。だから、本書の感覚を共有できなかった。もっとあとで、もう一度読んだときには別の何かを感じたいです、願わくは。