2008.11.15
Radikal紙で見つけた「Sonbaharin Manzaralari/秋景色」と名付けられた写真紀行。ちょっと寒そうですが、実際に目にすることができれば、きっと寒さなんて忘れてしまうのでしょうねー。
以下、記事をわたしなりに翻訳しました。
フェアリー・チムニー(妖精の煙突)、地下都市、その歴史と自然の美しさで有名なカッパドキア。秋には熱気球によるツアーで、空からまた違った眺めが見られる。
カッパドキア地方にある8つの熱気球のツアー会社が早朝から行なう周遊ツアーに参加するトルコ人および外国人ツーリストたちは、この地方の尽きることのない美しさを空から見るチャンスに恵まれる。
黄色に色づいた木の葉の間に見える奇岩・妖精の煙突をはじめとする美しさは、空から鳥の視点で見ると異なる趣を見せる。
わたしが最初にカッパドキアに行ったのは、はじめてトルコに旅行したときのこと。ちょうど真冬で骨の髄まで凍りそうに寒かったのですが、その美しさは本当に幻想的でした。もともと、日本で仕事をしているときに偶然カッパドキアの奇怪な景色を目にし、まるで宇宙人が住んでいるようなところだな……と思ったものです(実際に行ったら、UFO博物館もあった。行かなかったけれど)。そして、ぜったい死ぬまでに行くぞ……と心に近い、2年の時を経て、この地に足を踏み入れたのでした。
カッパドキアに入ったのは確か朝。夜行バスに乗って、朝8時か9時くらいに宿に入ったと記憶しています。ひと晩、バスに揺られたので、まずはシャワーでも浴びて……と思ったら、なんと部屋の暖房が故障中。不幸中の幸いで、お湯は出たのでシャワーは浴びたのですが、部屋の暖房がないので寒くて、寒くて。ホテルの人に、サロンで休んだら〜と言われて、サロンで寛ぎました(サロンの暖房は壊れていなかった)。
その日、まだ雪は降っておらず、冬の寒気が似合う荒涼としたカッパドキアは、まるで世界の果てのよう。夕方くらいから粉雪が降り始め、またそれが美しさに彩りを添えました。
ひと晩寝て翌朝目覚めると一面の銀世界。見事に荒涼とした大地が銀色に輝く雪に覆われ、一夜にして別世界のようでした。イヌイットの人たちは、白い雪を何色にも見ると言いますが、まさしく、あの雪景色は“白”とか“銀”といった、ひとつの色で表現できるような色ではありませんでした。幸い、昼のあいだは太陽が顔を見せ、大地に映る雲の影、太陽のきらめく反射が大地を彩り、飽きることなく何枚も、何枚もシャッターを切った覚えがあります。
2度目に行ったのは夏。8月の最初だったと思います。夏のカッパドキアは空の青さと大地のコントラストがまた美しく、夜になると洞窟ホテルなどがライトアップされて、ちょっと遠目で見ると本当に別次元に迷い込んだような気さえします。
残念ながら、この写真紀行で紹介されている秋は、まだ目にしたことがないのですが、今度はちょっと財布のひもをゆるめて、熱気球ツアーに参加してみたいと思っています。
以下は記事翻訳。
東黒海の自然スポーツクラブのリゼにあるチャムルヘムシの高原で行なわれたトレッキングに参加した自然愛好家たちは、秋の、そして雪に覆われたカチカル山脈の飽くことのない美しさを味わうひとときに恵まれた。
チャムルヘムシ郡のアバノス高原から始まり、ガイドたちとともに2665メートルの高さまで上った自然愛好家たちは、有名なアイデル高原でトレッキングを終えた。
だいたい3時間かかったトレッキングのなかで、フィドルとバグパイプの伴奏で東黒海地方のフォークダンスに参加した者たちは、自然の中に溶け込んだような気分を味わった。
ゾングルダックでは、秋の最後の月に森がまさしく色のフェスティバルの様相を見せる。
黄色、緑、赤の木の葉を装う木々と舞い落ちる木の葉は、森の奥から湧き出る小川をとともに例えようもない美しさを見せる。
こちらは、わたしにとって未知の世界。まだカラデニズ(黒海)地方には足を踏み入れたことがないので、ぜひ一度は行ってみたいと思っているのですが、行くとなると欲が出て来て、リゼとトラブゾンはぜったい外せないしと思う。となるとカルスやエルズルムなんかも行きたい……と、どんどん夢が広がって、なかなか足を伸ばすことができません。
また、行きたいなーと思っていたのは5月6月の時期だったのだけど、こんな写真を見ると「秋もいいな〜」と思ったり。念願かなってトルコに住むことができれば、行きたいと思もう場所を一つひとつ巡っていけるのかもしれないけれど。
カッパドキアについては、日本人にとっても人気の観光地なので説明するまでもないと思います。
リゼは、東黒海地方にある県であり、県都の名前も同じくリゼ。お茶の産地として有名なところです。
一方、ゾングルダックは同じ黒海地方とは言え、もっとずっと西の方。イスタンブルを起点にすると、その東にあるのがコジャエリ、さらにその東がドゥズジェ(ともに1999年の地震で大きな被害を受けたところです)。もうひとつ東にあるのがゾングルダックです。その県都・ゾングルダックは黒海沿岸国との貿易港として栄える街で、トルコでもっとも豊かな炭坑の街でもあります(それも昔の話ですが。いまやコールは燃料として終わっていますから)。
※記事ソース
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