
これがイルファンくん(なかなかの男前、というか優しそうな男の子です)→


そんなハッカリ県ユクセッコヴァ郡の村で生まれ育ち、羊飼いをしていた青年が、ハジェテペ大学の医学部に合格。ハジェテペ大学というのは首都アンカラにある国立大学で、トルコでも指折りの知らない人がいない超有名大学です。しかもその医学部に合格したということで、たいへん話題になりました。
田舎の青年が首都アンカラの有名大学に合格したくらいで……と思うかもしれませんが、彼の暮らしているハッカリ県というのは、PKKのテロ組織とトルコ軍が局地戦を戦っている場所でもあり、彼が住む村の山の向こうにはテロ組織が潜んでいるやもしれぬ……そんな場所なのです。また、彼は小さい頃に感電して右腕を失っており(村に医者がいれば、腕を失うことはなかった……と本人は語っています)、それもこのサクセスストーリーを揺るぎないものにしているようです。








さて、わたしもこのニュースを読んで驚嘆したのですが、気になったのはYuksekovaというところ。田舎、田舎と言われるけど、果たしてどんなところなんだろう……と思って探したら、この自治体のホームページにフォトギャラリーがあり、その一部を見ることができました。
それがこちらの写真(→)。
市街地はそれなりに“街”になっていますが、まわりは見渡す限り山だと思います(Google Earthで見るとよく分かる)。こんなにキレイな場所のすぐ近くで対テロの戦闘が行なわれているなんて、にわかには信じ難いですが、悲しいかな事実なんですよね。
でも、緑が本当にキレイ。水も澄んでいるようです(山の雪解け水かな?)。アンカラあたりだと飛行機から見ても乾いた大地って感じで緑がほとんど見当たらない、というかポツポツと木が生えている禿げ山っぽい感じなのですが、このあたりは本当に自然が美しいですねー。ヤバッ、行きたくなってきた。友だちを誘っても誰もいっしょに行ってくれなさそうだけど・泣。
はじめまして。アンカラ在住です。ブログ楽しく読みました。
ReplyDeleteイルファン君、テレビで何度もやってましたよ。ぜひお医者さんになって欲しいです。
ハッカリの風景キレイですね。緑が多くて、危険な所ってイメージしか無かったです。いつか行ってみたいです。
そうそう 今度もアンカラに来る予定ですか??私はアンカラ歴1年なんですが、他の県より住みやすいと思います。
それでは また ブログの更新楽しみにしてます
asureさん
ReplyDeleteこんにちは。コメント、ありがとうございました。
イルファンくん、すごいですね。
Hurriyet紙の記事ではコラムニストのFatih Cekirge氏が大賞賛の短いメッセージを寄せておられました。
わたしも、ハッカリは貧しい地域、危険な地域というイメージばかりが先行していましたが、写真を見て改めて美しいところだと実感しました。こんなところで戦闘しているって、なんだか不釣り合いで哀しさが増します。
ところで! asureさんはアンカラ歴1年ですか。わたしは昨年の11月までいたのでニアミスしてたかもしれませんね。来年は再びトルコ語を勉強しに行きたいと考えています。その際はお会いできると良いですね。
ではでは、9月に入るとアンカラは朝夕がどんどん涼しくなって(寒くなって?)いくと思いますが、健康に気を付けてくださいね。