きょうはRadikal/ラディカル紙で見つけた記事。この夏、もしボドルムやマルマリス、フェティエなど、トルコのムーラ県にあるリゾート地に行く……という方は、ちょっと足を伸ばしてみませんか? バスで行けるのかどうかは不明ですが(汗。レンタカーだと結構簡単に行けそうなところのお話です。 (写真はGoogle Mapで検索したCaybuku村と、そこにある喫茶所)トルコ南西部、エーゲ海地方のムーラ県にあるCaybuku/チャイビュキュ(昔はゲベネスと呼ばれていた)という小さな村に有名なトルコ民謡「Ormanci/森の番人」に登場する〈ベレン喫茶〉があります。ムーラ県によって修復され、2005年4月6日に新しくオープンしたこのお店では昔のようにボードゲームのチェッカーが楽しまれ、定期的に民謡「森の番人」が奏でられ、年間平均4万人の観光客が訪れる観光スポットになっているそうです。
民謡で歌われる事件は、とても単純な言い争いから起こりました。
1946年の7月のある日、事件は起こります。ムスタファとデヴフィクは、いつものように村の喫茶所で頭を付き合わせ、くだんのボードゲームに興じていました。ゲームも中盤にさしかかった頃、「黄色いメメット」というあだ名で知られる森の番人メフメット・インが酔っぱらって突然店に入ってきました。
ちょうどその前日、近隣の農村で火事があり、森の番人はその報告書を郡の役所にもっていくため村長のところの門番に留守を頼みたいと言いました。村長は、門番が別の街に行く予定があるからダメだと答え、言い争いが始まりました。
そんな村の悲しい物語をムスタファの母方の親戚であった粉屋のピシリ・タヒル親方(↑写真)が民謡にして歌った。
最近、NHKの『シルクロード ローマへの道 第11巻 騎馬・隊商の道』という本を読んで、Ask/アーシュクと呼ばれるトルコの吟遊詩人に興味をもっていたので、この〈ベレン喫茶〉にも行ってみたくなりました。地のトルコ民謡を聴いてみたいっ!!! ムーラというと、まだ行ったことのないわたしのイメージは映画『Dondurmam gaymak』の世界なのですが、あののんびりした時間と〈ベレン喫茶〉の空気感が重なって、日常とは違う時間を過ごせそうな気がするのです。
No comments:
Post a Comment