2008-07-17

Unutulmaz tadi

2008.07.17

 きょうは久々にトルコの思い出話を書こうと思います。

 トルコ料理はうまいっ!と思っているわたしですが、なかでも一番おいしかったと思い出すのはカドキョイにあるCiya Sofrasi/チヤ・ソフラスの料理です。あれは2年半前の冬だったでしょうか。雪は降っていなかったけれど、すごく寒かったように記憶しています。そんなとき胃袋に突き刺さったのが、Sarimsak Asi/サルムサック・アシュという料理。

 サルムサックとはニンニクのことですが、この料理のニンニクはネギのようなカタチをしていて、わたしの知っているニンニクではありませんでした。ニンニクの芽とも違ったし、種類が違うのでしょうか。子羊の肉も使われているのですが、しっかりと「俺様はニンニクだっ」と主張している香りと味のおかげか肉のクセはまったく感じません。それどころか、じっくりと煮込まれた肉はとろけるよう。そこにネギのようなニンニクがたっぷりと絡んで、えも言われぬ美味しさを紡ぎだしていました。

 あまりの美味しさに感動し、ギャルソンのおじさんに「レシピを教えてもらえませんか?」とお願いしたけれど「それは秘密」とつれない返事。取りつく島も無く教えてもらえませんでした。ほかにも2〜3品食べたはずだけど、サルムサック・アシュの印象が強烈すぎて何を食べたのかまったく覚えていません。その数日前にもウスキュダルにある結構有名なレストランに連れて行ってもらったのに〈お腹がいっぱいになりすぎて、翌日何も食べられなかった〉ってことしか覚えていません。他の料理を記憶から消し去ってしまうサムルサック・アシュの存在感は、これからも変わることはないでしょう。

 Ciya Sofrasi/チヤ・ソフラスは、カドキョイの船着場からそれほど遠くないGuneslibahce Sokakにあるので、イスタンブルに行かれたら、ぜひ一度は足を運んでみてください。すぐそばにケバブやピデを気軽に買えるスタンドもありますが、こっちを食べちゃうとレストランの料理が胃袋に収まらなくなります・汗。

 ちなみに、Ciya Sofrasi/チヤ・ソフラスのオーナーは、1960年ガーズィアンテップ生まれ。イスタンブルに店を開いたのは1987年(最初はケバブやピデ、ラフマジュンを売るスタンドから)。それほど古いお店ではありませんが、アンテップと言えば美味いトルコ料理の代名詞。期待を裏切らない美味しさに出会えること保証付きです。
 お店の詳しい所在地はこちら。お店のウェブサイトでもおいしそうな料理がたくさん見られます。

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