〈オスマン帝国の庭〉って、どんななんだろう?
それってトプカプ宮殿とかで見る感じの庭なのかしら?


また、同庭園のリニューアルを報じたザマン紙にも「伝統的なオスマン庭園の建築的特徴を有するベイクウェル・オスマン帝国式ガーデンにある泉、東屋、そして噴水のそばには約9000種類の花、植物、木々が植えられている」と書かれていました。
んー、なかなか興味をそそる紹介文です。
あとアメリカの植物園にオスマン帝国式の庭があるってことにもビックリしました。西欧社会ではとかく認められにくいトルコなのに……。だからなのか、この庭のオープニング・セレモニーには在シカゴのトルコ総領事も参列する予定だとか。さらに、Prof. Dr. Nurhan Atasoy/ヌルハン・アタソイ教授の「トルコの庭園文化が西欧に及ぼした影響」と題した講演会もある模様。なかなか気合いが入っています。
ところで、なぜ“ベイクウェル”という名前がついているのかと言うと……(ややこしいので間違っているかもしれませんが)、オスマン帝国第30代スルタン・マフムト2世の母親であるナクシディル・スルタンの父方の親戚筋にあたるエドワード・L・ベイクウェル氏がアメリカにオスマン帝国式の庭園を作れという遺言を残したことに由来しているようです。エドワードさんの子孫のテッド・ベイクウェルとアンダーソン・ベイクウェル兄弟が何年も働きかけ、その遺言をミズーリ植物園に実現させたのだとか。
どうしてスルタンの妻の父方の親戚筋がベイクウェル家なんだ? という疑問もあるかもしれませんが、ナクシディル・スルタンはもともとハレムに仕えていた奴隷身分の女官でフランス人だったと言われています(近年の研究ではコーカサス出身という新説もあり/Wikipediaより)。

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