2008.05.30
オーストリアとスイスで開催されるユーロ2008に参戦する16チーム23人の登録が明らかになりました。欧州の強豪については日本のメディア(スポナビなど)でも触れられていますが、やはりトルコについては記事がないので勝手にここで紹介します。
グループAとなったトルコ(ほかスイス、チェコ、ポルトガル)の登録選手は以下のとおり。
GK:ヴォルカン・デミレル(フェネルバフチェ)
リュシュトゥ・レチベル(ベシクタシュ)
トルガ・ゼンギン(トラブゾンスポル)
※どうでもいいことですが、Zengin/ゼンギンとはお金持ちという意味です。名前の方のTolga/トルガも兵隊や消防士が被るヘルメットのことなので、この人の名前は日本語的に言うと「金持ちの兜」ですね(笑。
DF:サブリ・サルオール(ガラタサライ)
ギョクハン・ザン(ベシクタシュ)
エムレ・アシュク(アンカラスポル)
セルベト・チェティン(ガラタサライ)
ハカン・カディル・バルタ(ガラタサライ)
ウール・ボラル(フェネルバフチェ)
エムレ・ギュンギョル(ガラタサライ)
※なんだかえらくガラタサライなディフェンスです。
MF:メフメット・アウレリオ(フェネルバフチェ)
メフメット・トパル(ガラタサライ)
エムレ・ベリョズオール(ニューカッスル・ユナイテッド/英)
テュメル・メティン(ラリッサ/希)
ハミト・アルトゥントップ(バイエルン・ミュンヘン/独)
アイハン・アクマン(ガラタサライ)
アルダ・トゥラン(ガラタサライ)
トゥンジャイ・シャンル(ミドルズブラ/英)
カズム・カズム(フェネルバフチェ)
※ご存知の方も多いと思いますが、メフメット・アウレリオ(元名:マルコ・アウレリオ)はブラジルからの帰化選手です。おなじくカズム・カズム(英名:コリン・カズム・リチャーズ)も生まれは英国。お母さんがキプロスのトルコ人で、国籍としてトルコを選んだため現在はナショナルチームの一員です。
FW:ギョクデニズ・カラデニズ(ルビン・カザン/露)
ニハト・カフヴェヂ(ビジャレアル/西)
セミヒ・シェントゥルク(フェネルバフチェ)
メヴリュト・エルディンチ(FCソショー/仏)
※また名前ネタで申し訳ないですが、Gokdeniz Karadeniz/ギョクデニズ・カラデニズという漫才コンビみたいな名前の彼は直訳すると「黒海空海」です(なんか偉そー)。
でもって監督はおなじみファーティ・テリム氏。
今回の選出で、ドイツでプレーする(ていうか、もともとドイツ生まれなんだけど)ハリル・アルトゥントップ(MF登録のハミト・アルトゥントップの双子のお兄ちゃん。シャルケ04所属選手)と、ユルドゥライ・バシュトゥルク(2002年の日韓W杯でも活躍。現シュトゥットガルト所属)が外れたのが、トルコはもとより彼らの生誕地であり現プレー中のドイツでも驚きをもって伝えられたもよう。「えっ、なんで彼らが?」というのが正直なところでしょう。さて、これが吉と出るか凶と出るか???
選手選出って確かに難しいし、批判対象になりやすいと思う。言う方は無責任だし。それで勝ち進んだら「やっぱり名将。テリム、すごいっ」ということになるし、負けたら「どう責任をとるんだっ」てことになるわけで。いずれにしろユーロは大会格付けも高いし、世界中のフットボールファンが注目している大会ですから、ここで勝つ・負けるは大きい。2006年のW杯に出場していないだけに、ここらでトルコの名を欧州に轟かせてほしいのだけど。
6月7日の開幕戦からいきなりクリスチアーノ・ロナウドを擁するポルトガルと対戦のトルコ。2007-2008シーズンで優勝し、チャンピオンズ・リーグでも見事優勝を勝ち取ったマンUでロナウドが消耗し、ユーロに力を残していないのを願いつつ・・・(なんと消極的な考え方)。でも、ここで勝つと俄然勢いづくはず。チェコも、スイスも、ポルトガル相手には勝ち点1(引き分け)以上が狙いだろうし。なんとしても敗戦を避け、2位までに食い込みたいと考えているはず。
とはいえ、6月11日は因縁のスイス戦(2006W杯の雪辱が蘇る。しかも負け戦のあとの乱闘でトルコは痛ーいペナルティーを食らったし。←これを忘れているトルコ人はいないはずだ。でも、開催場所はバーゼルなのでスイスホーム。すごいブーイングを受けそうで怖い……。
そして6月15日には、またまた手強そうなチェコ(ほとんど海外で活躍中の選手ばかり)。第一、彼らに勝つためにはチェク(チェルシー)の守るゴールをこじ開けなくてはいけないし。日本と同じでFWがちと頼りないトルコ。なんとか初戦ポルトガルに勝ち、勢いに乗ってグループを突破してほしい(切なる願い)。
No comments:
Post a Comment