2008-02-21

イェニ・イェニチェリ

2008.02.21
(2008.01.22の日記から)

 1月21日付け、Hurriyet/ヒューリエット紙に載っていたニュースです。

 『Topkapi'nin yeni yenicerileri hazir
  トプカプヌン・イェニ・イェニチェリ・ハズル
  トプカプ(宮殿)の新しいイェニチェリ 準備万端』

 新しいイェニチェリ? イェニチェリというのはオスマン帝国時代に君主の直属兵力として組織された常備歩兵軍のこと。ちなみにイェニチェリとは、イェニ(新しい)チェリ(軍隊)って意味です。だから「新しく新しい軍隊の準備ができた」とも読めますね(笑。

 なんで今頃、オスマン帝国のイェニチェリ?
 記事によると、トルコの文化観光省がトプカプ宮殿で働くスタッフ(たぶんお客さんと接する人たち)に着せるため、新しくイェニチェリの衣装を準備させたのだとか。この衣装のデザインのため、最初は高名なトルコ人デザイナーのファルク・サラチ氏に依頼していたようですが、途中で意見の相違が噴出!!! (うーん、ありがち・・・)結果的にアンカラにある技術高等専門学校(Ankara Orgunlasma Enstitusu)に任せたようです。もちろん丸投げ……ではなく、専門の学者、オスマン帝国時代の研究者からなる委員会を設け、技術高等専門学校で作られた衣装を委員会が承認、晴れてお披露目となった模様。「来週にも宮殿で働くスタッフたちに着せる」と書かれているので、これからトプカプ宮殿に行く……という人たちはぜひ注目してくださいねー。ちなみに、いまのところ衣装は男性用と女性用の2種類あるよう。どんな違いがあるのかも注目ですー。



 写真は、記事に掲載されていた新しい衣装(だと思われる。女性用?)
 2番目の写真は、ファルク・サラチ氏のファッションショーのひとコマ。

 ちなみに今日(2008.02.21)のネットニュースでチラッと見たところ、他の観光歴史施設でもトプカプ宮殿にならって昔の衣装をスタッフが着用するようになるそうです。楽しみ♪

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