2008-02-21
将軍の庭
2008.02.21
(2007.12.26の日記から)
先日街の100円ショップに行ったときのことです。そこでわたしは、予想外にもトルコと出会ってしまいました。
そのトルコとは、Pasabahce/パシャバフチェ。トルコのパシャバフチェと言えば、誰もが知っているクリスタル・メーカー。建国の父・アタチュルクの肝いりで1934年に創業した泣く子も黙る(!?)トップ・メーカーです。名前だって直訳すると『将軍の庭』。なんだかよく分からないけど、すごそうな名前でしょう? そんなパシャバフチェのグラスが、こともあろうに100円ショップにあるなんてっ!!! ハッキリ言ってショックでした。いま流行の"偽"物じゃないの、と最初は思ったのですが「トルコ製」と書いてあるし、何よりもグラスをひっくり返してみると底面には「Pasabahce」の刻印が……「あぁ、パシャバフチェも地に落ちたもんだっ」とガックリせずにはいられませんでした。
そりゃ、トルコ国内にあるパシャバフチェのお店にもいわゆる日常食器的なお手頃価格のものが置いてあります。でも、100円ショップで売って利益が出るってことは相当安いわけで…… なんだか本当に悲しかったのです。
……で、気になって調べてみると日本でも結構安く売っているんですね。調べた限り、一番安かったのは1個170円のスコッチグラス。でも、会員になるとさらに安く買えるようでした。実際、100円ショップで売っていた安いグラスも同じ型のスコッチグラス(写真をご覧ください)。あぁ〜一体いくらで仕入れているんだろう???
でも、こんなふうにパシャバフチェのグラスが安く買えるのもいまのうちかもしれません。昨年7月、総選挙も終わり、どうなるのか? とにらんでいたトルコリラの価値もほぼ1トルコリラ=日本円90円前後で推移しているし、かつてのようにトルコに行って「きゃ〜っ安いっ、安いわっ」という時代は終わってしまったようです。……というわけで、この100円ショップのパシャバフチェをしっかり買って帰ってきたのでした。
写真が100円ショップで見かけたスコッチグラスです。
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