2008-02-21

病気になったトルコ人は・・・


2008.02.21
(2008.01.17の日記から)

 きょうは、たまたま見つけたMilliyet新聞からの記事をご紹介しましょう。読んでちょっと笑ってしまったので…… 。

 Hasta olan Turk erkegi once annesine danisir.
 病気になったトルコ人男性は、まず母親に相談する

 わはは、この見出しが興味をそそります〜。
 この記事、わたしなりに翻訳したので、そのまま載せてみます。

 『トルコ社会の風邪(インフルエンザ)に対する態度に関して行われた調査によると、医者に“行くのは遅い”、男性は病気になるとまず母親に電話する。

 ある市場調査により、トルコ人男性は風邪の引きはじめにおいて母親に相談することが最も多いことが明らかになった。 エズザジュバシュ薬品株式会社が、風邪に関する社会一般的な知識水準と習慣を明確にする目的である調査を行った。イスタンブルの18歳以上、合計203人の参加によって行われた調査は、トルコ人が風邪をひくと、医者に行くためには病気がすっかり悪くなるまで待っていること、風邪の引きはじめには医者に行かず、自分で決めた薬を飲んでいることが明らかになった。

 医者には行かない
 調査に参加したうちの39%は、風邪をひいたとき、まったく医者に相談しないと言い、この傾向は特に男性のあいだでより一般的であると分かった。参加者の30.5%は、風邪をひいたとき、家族のなかで母親に相談すると言い、この傾向は(女性より)男性のほうがより強いことが明らかになった。

 女性は言う、男性は大袈裟である
 調査は、女性が風邪をひく前、そしてひいた後も、その対策としてオレンジやグレープフルーツ、レモンなどの自然作物を摂ることが明かにしている。調査に参加した女性たちの大部分は、男性が病気を大袈裟に言うと語った(以下略)。』

 ……と、まぁ、こんな感じなんですが、風邪を引いたら“まず母親に電話する”ってのが、笑っちゃいました。もともとトルコ人は家族の絆がとーっても強い。お母さんの存在もイタリアやスペインのそれに近く、何をおいても“母親”というのは一番強くて、一番信頼のおける存在なわけです。日本でも男女問わず“母親”は特別な存在だと言えると思いますが、その密着度が全然違うんですねー(だいたい1日に何回電話するんだよっ……というくらい電話をする回数も多い)。

 まぁ、調査って言っても対象はわずか203人。これでトルコ人全体の傾向を推し量るのはちょっと無理があるような気がしないでもないですが、最もヨーロッパ的な思考回路を持っていそうなイスタンブルの男女でこの結果ですから。なんだか想像通りの姿が調査に表れていたので笑っちゃいました。……ってか、これが新聞記事になるってことは、トルコ国内でもトルコ人男性のイメージってこういう感じなんでしょうか??? 「男性は大袈裟」という女性たちからのコメントも、そうそうそうそうっ!と大きく頷きたい感じです。

 お母さんの存在が大きいってことはステキなことだと思うけど(マザコン、というひと言では片付けたくない)、病気になったらまず病院へ行ったら?……と思わないでもありません。病院で注射の1本、点滴の1本でも打ってもらったら随分楽になるし、風邪の治りも早いと思うんだけどなー。
 そうそう、そう言えば、先日わたしがダウンしたときに点滴を打ってもらった話をしたら、トルコ人の知り合いは「いままでで点滴をしたことは1回か2回しかない」と言ってました。わたしなんて、風邪を引くたび打ってる気がするけど。。。このへんは医療制度の違いとかも関係しているんでしょうか?

 写真はその記事中にあったもの。どーみても男性を情けない存在にしたい、揶揄したい、という意図があるように思えてなりません。

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