2007-09-10

北キプロス1日観光




2007.09.10 PM8:00

 翌朝。起きると電気は点くようになっていました。が、ホテルの風呂場にはシャンプーしかないっ!!! しまった、忘れていた。トルコでは(ここは北キプロスだけど)シャンプーだけってこともあるんだった。おまけに歯ブラシもない。ドライヤーもない。な、なんだよー。1泊90TRYもとってドライヤーなしかよー(泣。
 仕方なく、シャワーを浴び、タオルドライでなんとか凌ぎ、朝食を食べに最上階へ。あー、最上階から見るキプロスはキレイでした。高いビルがないから見晴らしも良いし。北キプロスの側の山には北キプロス国旗が(どうやって山に書いているのかな?)。そして、北と南の間にある緩衝線グリーンラインの向こうには南キプロスが。おぉ〜、なかなか良い眺めです。ひとしきり写真を撮って、いざ観光へ出発!

 ……とホテルを出て道を歩いていると、女性がいない。まったく見かけない。なんだ? キプロスでは女性は外に出かけないのか?(大袈裟ではなく、本当に見かけませんでした。朝、見かけたのは観光案内所の女性と、飲食スタンドのところにいたおばちゃんだけ) 前の日のタクシーの件もあって男性しか見かけない街を歩くのもなんだかな〜という気になり、観光案内所の女性が勧めてくれた港町・Girne/ギルネへ行くことに。バスで約30分。ホテルから見えた山を越えると真っ青な海が広がっていました(観光客のほとんどは、このGirne/ギルネに行くらしい)。
 ところで、Girne/ギルネへはドルムシュのようなミニバスで行ったのですが、不思議なことがひとつ。周りに民家のないところにポツーンと停留所があったりするのですが、ここから人が乗ってくる。いったい停留所までどうやってやって来たのか。遠くに見える民家から歩いたとしたら優に30分以上はかかると思う。それとも車で送ってきてもらっているのか。不思議、不思議。

 で、Girne/ギルネ到着。まずは海沿いの堤防内を散策。風が強かったけど抜けるような青い海の眺めはひとときの開放感を味あわせてくれました。あちこちでシャッターを切りつつ、その後港のすぐ隣りにあるGirne Kalesi/ギルネ・カレシ(ギルネ城)へ。ビザンツ期に建てられたのがオリジナルらしいのだけど、Lusignan/ルシグナン(? スミマセン、勉強不足で知りません)時代、Venetian(ヴェネチア)時代、Ottoman(オスマン帝国)時代、イギリス統治下時代と、主を変えるごとに城もレストアされたようです。中にはアレキサンダー時代の木造の沈没船が引き揚げられて展示されてあるのですが見逃してしまいました。ビザンツ後期の建設といわれる聖ジョージ教会は発見できたのに。まぁ、城というより要塞でした。外観もそうだし、戦うための建物という印象です(実際、そうだったらしいけど)。とにかく、この城からの眺めは最高! 港も一望できるし、水平線までなーんにもない、ただただ青く広がる海が見張らせました。近くにはレストランやカフェもたくさんありましたが、ひとりで食べても美味しくないし、その後は街をブラブラ。残念ながら日曜日でお店は見事に閉まってました(観光案内所も!)。空いているのはレストランかカフェだけ。お土産物屋さんも閉まっていて、これ以上歩いても何もないな……と、再びドルムシュでレフコシャへ。

 レフコシャに戻ったあと、せっかくだからと街散策へ。ところが、ふと気付くとオレンジのTシャツを着た男性が後ろを歩いていました。最初は気にしなかったのだけれど、どうも付けられている様子。わたしは街を眺めながらブラブラ、時には立ち止まったりして歩いていたのですが、追い抜いていったと思ったら今度はやたらゆっくり歩いている。再び追い越して、グリーンラインの近くまで行き、引き返してくると、前からオレンジの男の子がやってきました。声をかけられましたが無視し、急いでホテルへ。ホテルの部屋から見ると前でブラブラしているオレンジ男。な、なんだよー。悪い人じゃないかもしれないけど、昨日のタクシーの件があるので怖くなって外へは出ませんでした。

 2時間後、再び外に出てグリーンラインの近くなどを歩いてみましたが、やっぱりちょっと怖かったです。当時破壊された建物などがそのままなのか、それとも単に荒廃しているのか分かりませんが、崩れかけの家とか、壊れた車とか、とにかく街が寂れていて、やっぱり男性しか見かけない。道も迷路みたいで近くにハイダル・パシャ・ジャーミーとか、セリミエ・ジャーミー、カトリック教会などがあるのだけど、どうしても恐怖心が先に立って歩けない。結局、遠くから写真だけ撮ってホテルへ引き返しました。

 夜はホテルでご飯を食べようと思っていたのだけど、戻るとホテルのレストランで結婚式の披露宴があるらしくテーブルがセッティングされていました。「わたしも、ここで食べられますか?」と聞くと、2つのメニューなら用意できるとのこと。仕方なく、そのうちのひとつを注文し、レストランの片隅の薄暗がりでいただきました(なんで、こんなことに。。。泣)。

 写真は、わたしが泊まったホテル(Saray Hotel/サライホテル)の目の前にあるAtaturk Meydani/アタチュルク・メイダヌ(アタチュルク広場)。夜になるととってもライトアップされて幻想的。Lefkosa/レフコシャの城壁内は遠目に見ると、とっても素敵なんですけどねー(でも、通りに出ると男性ばかり。そんななか歩いたらジロジロ攻撃の的です)。そして、Girne Limani/ギルネ・リマーヌ(ギルネ港)。

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