2007-09-21

アッラーの命令 × 予言者の取り決め


2007.09.21 AM 7:25

 お知らせのつづき:だたいま11月まで滞在できる場所を探しております(汗。学校の先生と、友だちの知り合いの2方向から探してもらってますが、まだ返事が来ないのでちょっと焦っています。うまくいけば超・超お手頃価格でホテル住まいができるかもしれないのですが。いずれにしろ、今週末には寮を出ないといけません。ギリギリです(汗。

 ちょっと前の話ですが、トメルのテキストでトルコの伝統的な結婚前のしきたり……を紹介する文章が出てきました。

 現在、大きな街ではそれほど行われていないけれど、村ではまだまだ一般的、と書かれてたテキストでは、年頃の息子をもつ母親がまず花嫁候補を探し始めるところから始まります。母親の目にかなう女性が見つかると相手にその意を伝え、男性の家族および親戚が、女性の家をチョコレートなどを持って訪問します。最初は相手の健康を伺ったり、世間話をするのですが、いよいよ結婚の申し込み……となると「アッラーの命令、予言者(ムハンマド)の取り決めにより・・・」と言って結婚を申し込むのだそうです。ただ、ここではすぐにOKの返事はもらえません(しきたり的に)。そして2回目の訪問で、女性の家の家長が「アッラーが書き記したことなら……」と結婚を承諾する、といった内容でした。

 まぁ、日本で言えば“お見合い”みたいなものですね。最初に釣書があってそこから話が始まる。話がまとまったら結納がある。自分に経験がないので、結納のとき日本では何を言っているのか知らないのですが、「アッラーの命令、予言者の取り決めにより」というのが、いかにもトルコです。大事なところには、必ずアッラーが登場する。この話を、いかにも現代的な学生にして「あなたのところはどう?」と聞いたら、やっぱりやっているそうです。その学生のお姉さんはフツーに自由恋愛で結婚相手を決めましたが、いざ結婚となると、やはり男性の家族、親戚が女性の家を訪問し「アッラーの……」とやったそうです。宗教的、というより伝統的な結納の品を収めたりする感覚と同じなんでしょうね。

 ところで、最初に男性の家族や親戚が女性の家を訪れたとき、これまた伝統的に結婚相手となる女性がトルココーヒーを来客に振る舞います。このとき、男性のコーヒーに「塩」を入れるという伝統もあるそう。つまり、人生は甘いだけじゃないのよ、というわけです。最近は男性の方から「塩を入れないでよ」と言って、入れなかったりもするみたいですが。まぁ、人それぞれです。

※写真はhttp://www.gelinlik.comから拝借しました

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