2008.04.01
きょうは、言わずと知れた4月1日、エイプリル・フールです。
Wikipediaを調べたところ「人をからかうような、害のない嘘をついてもよい、という風習のこと」とありますが、イスラム教ではこの習慣が著しくコーランの教えに反していることから強く禁止されている、と書いてありました。
……が、見つけてしまったのです。トルコの新聞Yeni Safak/イェニ・シャファク紙の『深刻にならないでくださいね』と題された記事を。
「朝、家を出るとき、きょうが世界ジョークの日として迎えられていることを忘れないでください。さもないと、すぐにジョーク好きの友人たちの餌食になってしまいますよ」
……と始まる記事は、エイプリル・フールの起源と思われる古代ローマのサトゥルナリアや、ヒッタイト人が行っていたと言われる冗談のお祭り、1564年にフランスで行われた暦調整を紹介するだけで、特にトルコにおけるエイプリル・フールの物語が語られているわけではありません。果たしてトルコでも誰かをからかったり、騙したりする4月1日のジョークがあるのでしょうか?
エイプリル・フールを、dunya saka gunu = 世界ジョークの日、sakanin evrensel gunu = 国際ジョークの日、と書いているあたり、言い方も統一されているわけではないようだし、認知度ってどうなんでしょう???
ところで、エイプリル・フールの起源ははっきりしませんが、一説によると1956年のフランスで新年を1月1日からとする暦改正が行われたことに端を発するとか。それまでは4月1日から新年が始まっていたため、この新暦に反対した人が4月1日に“嘘の新年”を祝うばか騒ぎをしたからだとか、新暦に変わったことを知らず4月1日に新年を祝った人たちを世間知らずとしてからかったからだとか……いろいろあるようです。
ちなみに、前述の新聞記事で「世界でも有名な4月1日のジョーク」として紹介され、Wikipediaでも取り上げられていた嘘のひとつはコレ。
イギリスBBCが1957年当時、ニュース番組〈パノラマ〉でついた嘘。「暖冬の影響で木々にスパゲッティの実がなり始めました」と放送するや否や、テレビ局には電話の雨嵐。視聴者からの質問は「どうやったらスパゲッティの木を育てることができるのか?」で、それに応えたBBC側も追い打ちをかけるように「一箱のトマトソース・スパゲティを蒔いてください。そして収穫できるよう祈ってください」と伝えたとか。
トルコでテレビ局がこんなことをやらかしたら、非難囂々なんでしょうか? それとも笑って許してもらえるんでしょうか?
※Yeni Safak/イェニ・シャファク紙の記事
http://yenisafak.com.tr/aktuel/?t=01.04.2008&c=5&i=108782(写真は、その記事から)
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