



TRTのサイトをチェックしたところ、ちょうど生放送が始まったばかり。トルコの子どもたちによる歌とダンス(ラップ調)で幕を開けたプログラムは、今年が記念すべき30周年だったようで、トルコ時間の20時にはタルカンのコンサートも予定されていました。世界的ポップスターの彼との共演はイベントに参加した子どもたちにとって良い思い出、もしかしたら一番のプレゼントになったかもしれません(コンサートは日本時間だと夜中の2時になるので、わたしは見ませんでしたが……汗)。
開催場所もとても素敵でした。アンタルヤから東へ約44kmのところに残されるローマ時代の大劇場アスペンドス(※1)をそのまま利用したプログラムには、観ているこちらもワクワク。アーチの回廊や傾斜の美しい石の客席が観る者を圧倒する大劇場を舞台に、アンタルヤの輝く太陽のもと21世紀の子どもたちが歌って躍る……天気がものすごく良かったので観客はちょっと暑かったかもしれませんが、とても印象深い映像でした。
ところで、今年参加したのはアルバニア、アゼルバイジャン、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、中国、クロアチア、エジプト、グルジア、ドイツ、ハンガリー、インド、イラク、そして日本! コソボ、キルギスタン、リトアニア、マケドニア、メキシコ、モルドヴァ、モロッコ、ナイジェリア、パレスチナ、ルーマニア、ロシア、セネガル、セルビア、スロバキア、スロベニア、スーダン、タジキスタン、タイ、キプロス、トゥルクメニスタン、ウクライナ、クリミア自治共和国、アメリカ、ベネズエラ、そしてトルコの子どもたちの全40カ国。日本は“阿波踊り”での参加でした。このショウのとき、ちょうどインターネットの接続が遅くなってあまり観られなかったのですが、演目後の拍手は結構大きかったように思います。
個人的に気に入ったのは、グルジア。カラデニズ地方のダンスに似た感じで、男の子の脚の動きがとてもキビキビしていて素敵でした。あと、確かクロアチアだったと思うのですが、男の子が手を組んで躍るダンスで端の子が白い布を回しながら躍るのも、ハライの踊りに似ていてビックリしました。体調が良ければずっと観ていたかったのですが、きのうは昼頃から頭痛がひどく、2時間ほどでギブアップ。ほかの国のも観たかったなー。
頭痛ながらも、観ているだけで本当に“ほんわか”とした気分になれるプログラムでした。想像してみてください。世界から集まった子どもたちが、それぞれの国の文化の一端を垣間見せてくれる。その子どもたちが言葉の問題はあるだろうけど、ともに同じ舞台で交流を深める。またトルコ人家庭にホームステイして、トルコ文化に触れる……。この年齢(8〜14歳)の子どもが、いろんな国、その文化とふれあうってすごく刺激的だと思うし、後々大きな意味を持つんじゃないかと感じます。そうした機会を与えてくれているトルコに心から感謝したイベントでした。
プログラムの最初に司会の女性がアタチュルクのとても有名な言葉「Yurtta sullh, cihanda sullh/Peace at home, peace in the world/内に平和、外に平和」を引用しながら今年の祭典を紹介したのですが、子どもたちのおかげで本当に内も外も平和な感じのするひとときでした。もちろん、平和はそれほど簡単に実現できるものではないけれど、ここで触れ合った子どもたちは戦争になってもそう簡単に相手を憎まないのではないかと、そんな希望を抱かせてくれたのです。ありがとう、トルコ♪

※写真は、きのう見たTRTの番組のシーンの数々。ベラルーシの女の子、タイの女の子など、本当に民族色が多様で飽きないプログラムでした。チャンスがあれば、いつかこのイベントをナマで見てみたいです。
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