2008-04-01

イスラミック・ホリデー

2008.04.01









 考えてみれば、あって当たり前なのに、いままで思いつきもしませんでした。こんなホテルがあったなんて。
 きのう3月31日付けのRadikal/ラディカル紙によると、トルコにはTessetur Otelleri/テセットゥル・ホテル(直訳すると“覆われたホテル”とか“ヴェールをしたホテル”になりますが、いわゆるイスラムの慣習に則ったホテル)がアンタルヤに8軒、トルコ全土で合計20軒あるのだそうです(合計部屋数は10000を越えるとか)。

 記事が伝えるのは、こうしたホテルがいまトルコ以外のムスリムたちのあいだで人気だということ。エンダ・ツアーというところがモスクアやウクライナで観光フェアにブースを出し、〈イスラミック・ホリデー〉と銘打ってプレゼンテーションしたところ、ひとり当たりの1泊の料金が少なくとも120USドルとうい高額にも関わらず、タターリスタンをはじめ、ウクライナやクリミア半島に住むタタール人、カフカス地方、そのほかチュルク系民族の国々からのニーズが高く、大きな関心を集めているのだとか。

 さて、そのテセットゥル・ホテルとはいったいどんなホテルなのか。それぞれのホテルに多少の違いはあるのかもしれませんが・・・
 ◎アルコール飲料のサービスなし
 ◎男性と女性は別々のプールに入る
  ※女性のプールは男性の目から完全に遮断され、中に入るには
   厳しいチェックを受けることになっている
 ◎泊まり客が礼拝を行えるメスジット(小さなモスク)完備
こうしたテセットゥル・ホテルを紹介するインターネットサイトには「酔っ払いの叫び声を聞くことはありません。ディスコはありません。うるさい騒ぎもありません。家族のみなさんが心地良く休めます」といった一文が添えられているそうです。

 しかし、“少なくとも”1泊120USドルとは。。。酔っ払いの叫び声がしないのも、うるさくないのも良いけれど、夏の休暇で2週間、家族4人で滞在したら一体いくらになるんでしょーか。わたしには到底手の届かない〈イスラミック・ホリデー〉です。※想像ですが、1泊ひとり120USドルは、おそらく外国人向けのプラン料金と思われます。

 ※ラディカル紙の記事
  http://www.radikal.com.tr/haber.php?haberno=251651
 ※写真は、インターネットで見つけたテセットゥル・ホテルを紹介するウェブサイトと、テセットゥル・ホテルのひとつCaprice Thermal Palace

No comments:

Post a Comment