2008-04-10

スタンフォードに散る

2008.04.10


 昨日忙しくてネットをチェックできなかったのが残念。わがフェネルバフチェがスタンフォード・ブリッジで散った姿を、トルコのメディアがどう書いたのか。逃してしまったー。

 1日遅れとなったため既に結果をご存知の方も多いと思いますが、4月8日の夜(日本時間9日早朝)にスタンフォード・ブリッジで行われたUEFAチャンピオンズ・リーグ準々決勝第2戦チェルシー vs フェネルバフチェは2-0(2試合合計3-2)で敗れてしまいました。最初はイングランドの波に飲まれたフェネルも終盤には反撃に出たようですし、87分のランパードのゴールを阻止できていれば(……というか、その前のエシアンからボールを奪うなり、カットできていれば)・・・と思わなくもないですが、これがいまのフェネルの実力。充分にヨーロッパにその名前を轟かせたことと思います。

 もう負けちゃったし、しかも翌々日ともなればトルコ・メディアへの露出も少なくて当たり前なのかもしれませんが、第1戦後あれだけ煽りに煽っていたメディアがパタリと沈黙してしまうのがトルコらしい・笑。きょう見つけた記事は・・・

 Hurriyet/ヒューリエット:フェネルバフチェはチェルシーをパニックに陥れた、と題してヨーロッパにおけるメディアの記事を紹介。
 Milliyet/ミリイェット:ジーコのフェネルバフチェは、ルチェスクのガラタサライを越えた(ルチェスクは2000-01にUEFAカップで優勝したときのガラタの監督)。
 同じくミリイェットで「勘定をデイヴィッドにつけた〜スペインのメディアは勘定をデイヴィッドにつけた」と題し、第1戦でのデイヴィッドのオウンゴールがなければ……という“タラ・レバ論”を展開。
 Bugun/ブギュン:フェネルは金庫をいっぱいにした、と題して準々決勝まで進み、ヨーロッパに力を見せつけたフェネルが経済的にも成功を収めたと報じています。
 Radikal/ラディカル:ジーコのフェネルバフチェは歴史を刻み、別れを告げた(チャンピオンズ・リーグの舞台に)。記事では、勝率や獲得ポイントの平均値においてもジーコがルチェスク(ガラタの元監督:前述参照)を越えたと書いています。
 Sabah/サバフ:毎年少しずつ前へ。いつもここにいなければならない。……としてフェネルの社長アズィズ・ユルドゥルムの談話を掲載。
 Turkiye/トゥルキイェ:フェネルは歴史を刻んだ〜フェネルバフチェの社長アズィズ・ユルドゥルムは、試合後に選手をひとりひとりねぎらったあと「来年はあのカップをイスタンブルへ持ち帰ろう」と語った、とエピソードを紹介。
 YeniSafak/イェニ・シャファク:ジーコの間違い、としてケジュマンの代わりにフォワードにセミヒを使ったのが間違いであり、ケジュマンがスターティングメンバーであれば結果は違ったものになった……とまたまた“タラ・レバ論展開”。
 Zaman/ザマン:ヨーロッパはフェネルを賞賛している、と題してヨーロッパにおける評価(メディアでの取り上げられ方)を紹介。

 全体として賞賛ムードが漂うトルコ・メディア。「ジーコのフェネルがルチェスクのガラタを越えた」と書いている新聞社はフェネリストなのでしょう、きっと(笑。
 実際、よくここまで来たと思います。でも、大切なのはこれで終わらないこと。国内リーグをしっかり最後まで戦って再びチャンピオンズ・リーグへの切符を手に入れ、もう一度この舞台に立ってもらわなければ。そうして少しずつ、少しずつでいいから階段をのぼって欲しいです。 そして、クラブチームとしてだけでなく、トルコ代表チームの方もユーロ2008で注目されるよう、まずは本戦グループリーグを勝ち抜けーっ!

 ※写真はトルコメディア各社から。3枚目はスタンフォード・ブリッジに来ていたとみられる元フェネルバフチェのTuncay Sanli/トゥンジャイ・シャンル(現プレミアリーグ/ミドルズブラ所属MF)。

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