2008-03-24

ダンス・ダンス・ダンス

2008.03.24

 きのう3月23日(日)、伊丹のアイフォニックホールで〈アイフォニック地球音楽シリーズ132〉として開催されたTurquoise Folk Dance Ensemble/トゥルコアーズ民族舞踊アンサンブルを見に行っていきました。

 トゥルコアーズ民俗舞踊アンサンブルというのは、国立イスタンブル工科大学トルコ民俗音楽院民俗舞踊科の准教授アフメット・デミルバー氏を団長として、同音楽院から選抜された学生さんたち(卒業生をひとり含む)で編成されたもの。今回は総勢14名が来日して、素晴らしい踊りと音楽の夕べを彩ってくれました。

 ネイという縦笛の独奏と、メブラーナの旋回舞踊〈セマ〉で厳かに幕をあけた同公演は、次に4名の男性ダンサーによるエーゲ海沿岸地方の勇ましい踊り〈ゼイベッキ〉で一気に熱く加速。あいだに歌を挟んで、今度は4名のダヴル奏者による掛け合い演奏が始まり、迫力のある生演奏がホールじゅうに響き渡りました。その迫力は凄まじく、ここで完全にトゥルコアーズの魅力にハマってしまいました。このあと、ベリーダンス〜トルコ各地の民謡〜南東アナトリアが発祥と言われる〈ハライ〉が続きインターミッション。〈ハライ〉のところで「あれ? この人誰かに似ているなーと思っていたら、やっぱりNHKのアジア語学紀行〜旅するトルコ語でナビゲーター役だったMuge Yahsi/ミュゲ・ヤフシさんでした(ちょっと得した気分♪)。

 館内の温度がわずか10数分で5℃は上がったんじゃないか?と思えるほどの熱気で、演奏者や舞踏家たちのエネルギーが充満したひととき。しかも、さっきまでダンスに参加していた人が、次の演目では吹奏楽器を吹いていたりして、そのパワー、エネルギーに驚かされました。あれだけ躍ったあとに息も上がらず楽器が吹けるとは、なんとも恐れ入谷の鬼子母神。日頃の訓練が偲ばれます。

 後半も東アナトリアの〈バル〉という舞踊にはじまり、エルズルムの民謡、コミカルな男性版ベリーダンス?〈アーシュク・マーシュク〉、ブルガリアの香りがちょっと漂う踊り〈カルシュラマ〉、黒海地方の歌と踊り〈ホロン〉まで、こちらの目は舞台に釘付け。迫力のある楽器演奏、ダンスはもちろんですが、あいまあいまに入る民謡歌手のMurat Bingol/ムラト・ビンギョルさんがまた素晴らしく、情感に満ち満ちた歌声は心にじんわりと沁み入ってくるようでした。ふだんアラベスク的なものはほとんど聴かないのですが(聴くと、ブルーになるので)、ナマで聴くと気持ち良いものなのだなーと実感。こういう機会がもっとあれば、意外とハマってしまうかもしれません。

 さて、トゥルコアーズのみなさんは、22日土曜日に大阪音楽大学で、きのう23日にアイフォニックホールで、そして今日24日は浜松まで移動し、アクトシティ浜松で公演をこなされるとか。3日連続とはすごすぎる・・・と思いますが、若いってこういうことなのかも(でも団長のアフメットさんは、おそらく55歳は超えているのじゃ・・・)。浜松のみなさん、チケットの販売状況がどうか分かりませんが、チャンスがあるならぜひっ! きっと楽しめること請け合いですよー!

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