2008-03-04

あんまり書きたくないけれど……

2008.03.04
(2008.03.01の日記から)


 一応、記録として。。。
 Yahoo! Newsでも配信されていますが、トルコ軍のイラク北部越境作戦が終結しました。

 クルド人による自治を求めて武装闘争を続けるクルド労働者党(PKK)との交戦激化により昨年10月にトルコ国会で越境作戦が承認され、12月には越境開始。今年2月21日に地上3000人規模の大規模越境を開始したトルコ軍でしたが、きのう29日には「軍事作戦の目的を達成した」とし、「トルコ軍を自国基地へ帰還させた」と発表がありました。

 わたしは“殺しあい”には反対しています。

 武力による解決ではない、政治的、平和的解決を望んでいます。
 たぶん、今後も小規模な越境攻撃は続くでしょうし、これで終わりではないのでしょうが、それでも“殺しあい反対”の立場からは、このニュースを歓迎しています。

 が、納得できないものも残りました。

 昨年、国会で越境作戦が議論されているときにも、新聞などに記事を書いている知識人たちは諸手を上げて賛成という空気ではありませんでした。PKKによるテロを根絶しなければならない、国民を、トルコを守らなければならないという熱気のなかにも、冷静に「越境が果たしてトルコにとって有効なのか?」という疑問は常に存在し続けていました。
 それでも越境した。そして、今月21日には大規模な地上侵攻を開始した。そして、9日後に作戦終了。トルコ軍によるとこのあいだに「PKKメンバー230人を殺害、トルコ軍側には24名の死者が出た」そうです。

 果たして、トルコ(軍)は、どんな目的を達成したのでしょう?

 PKKとの戦いがこれで終わったわけではありません。
 では、PKK掃射が目的ではなかったということでしょうか?
 他に、どんな目的があったのでしょうか?

 先日、〈国民を兵役から離反させる〉罪に抵触したかどうか、取り調べ中だと書いたビュレント・エルソイは「他の誰かの陰謀によって利用されるような戦争」という言い方をしました。

 この中途半端な作戦の真の目的はいったい何だったのでしょう?

 一部には『アメリカなどの圧力に配慮か?』
 という見方もあるようですが、わたしには、すべてはじめからシナリオ通りだったように思えてなりません。近年発生したPKKによるテロやトルコ軍攻撃も、本当にPKKの仕業だったのか? とさえ思てきます。世論を煽るため、味方につけるためだったのでは? と穿いさえします。そして、この越境承認から越境、大規模越境と作戦が進んだ期間に、大学でのトゥルバンが自由化されたのです。ここには、本当に何の関係もないのでしょうか。

 わたしたち小市民は、自分の力だけではどうにもできない大きな流れ、うねりのなかで生きています。それでも、これが違う目的による越境作戦だったとしたら、あまりに不条理だと思います。

 写真はYahoo! News(時事通信配信)より。
 トルコのハッカリ県に帰還するトルコ兵たち

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