2007-08-07

産まれたて




2007.08.07 AM0:25

 きょうは授業のあと、友だちの妹さんに赤ちゃんが生まれたってことで、お祝いにお家を訪問してきました。

 トルコでは、赤ちゃんが生まれると赤いリボンを結んだ金のコインの贈りものをする……という習慣があるため、わたしも「ぜひっ」とプレゼントしました(友だちは、学生なんだからイイよ〜と断ったけど、子どもが生まれるってスゴいことだし、なんらかのカタチでお祝いの気持ちを表したかったから)。
 どうして「金のコイン」なのか……については詳しく知りませんが(汗)、おそらく「将来お金に困らないように」という願いが込められているのでしょう。トルコでは金で貯蓄するという習慣もありますし。。。このほか妬みや嫉妬の目から守ってくれるという目玉模様の“ナザール・ボンジュウ”を贈る習慣もあるようです。

 さらに、付け焼き刃ではありましたが「Allah anali babali buyutsun/アッラー・アナル・ババル・ビュユッスン(神さま、この子がお母さん、お父さんといっしょに大きくなりますように)」「Nazar degmesin/ナザール・デーメシン(嫉妬の目にさらされませんように)」という言葉を添えて金のコインを枕元のクッションに留めてきました。

 さて、生まれたばかりの赤ちゃんは男の子で、名前はMert/メルトくんと言います(トルコ語で“勇敢”とか“高潔”という意味があるので日本名なら“勇人”くんって感じでしょうか)。でも、彼はわずか6日前に生まれたばかり。ほんとに小ちゃくて可愛くて、目の中に入れても痛くない……を体現しているような赤ちゃんでした。

 お宅に訪問すると、既に先客あり。トルコでは基本的に帝王切開で出産するため産後すぐのお母さんはスゴい痛みに耐えているはず。そりゃーそうです。お腹を切ってるんですから。たぶん、きょうあたりから(……と言ってもまだ6日だけど)お客さんのお祝い訪問を受けているのだと思いますが、そのせいか親戚の方や近所の仲良しさんたちが次々に押し掛けて。。。もちろん、お客さまにはお菓子と飲み物が振る舞われ、わたしもmisafir/ミサーフィル(客)の一人としてお母さん(赤ちゃんのおばあちゃん)手作りのクッキーなどをいただきながら時間を過ごしました。しかし、出産後6日で来客をもてなしているMertくんのお母さんもすごいっ。日本なら帝王切開後は1週間くらい病院で過ごしますよね? む、むむむ、トルコの母は強いなー。

 というわけで、お祝いだからちょっとだけ。長居しても申し訳ないし、と思いながらも帰る機会をことごとく逃したまま夕ご飯までご馳走になってしまいました(ドマテス・チョルバスとオクラの煮物、マントゥ、そしてサラダ。ぜんぶめちゃくちゃ美味しくて、友だちがダイエットできない理由が分かりました・笑)。お祝いに駆けつけたのに、結局は自分が一番もてなしてもらっていたわけです。帰りも友だちのお父さんとお母さんが車で寮まで送ってくれたし。これじゃー誰のための訪問か分からないな……と反省しつつ、友だちの家族の温かさにひととき「ほっ」とさせてもらいました。

 これも可愛いMertくんのおかげ。これからは彼のTeyze(おばさん)として、ずーっと見守っていきたいと思います。

 ※写真はスヤスヤ眠るMertくん、生まれて6日なのに既にパッチリ目のMertくん。そして贈りものの金のコインたち。。。

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