2007-08-23

なんだ? 祭か? プロテストか?




2007.08.23 PM8:30

 火曜日の夜の出来事です。何時くらいからでしょうか? たぶん夕方7時か8時くらいからだったと思います。寮の部屋で勉強していると、何やら外が騒がしい。車がやたらクラクションを鳴らしていたり、内容は分からないのだけどチャントのようなものを叫んでいたり。最初はサッカーの試合でもあって、興奮冷めやらぬ人たちが騒いでいるのかと思っていました。でも、調べてみてもサッカーの試合はやっていない。そもそも近くにスタジアムがあるわけではないので、このへんを歩くとも思えない。でも、騒ぎはどんどん大きくなっていくばかりで、そのうち警察も出動してきました。

 で、何事?と思って夜10時頃外を眺めてみると尋常じゃない数の人たちが歩いている。車も大渋滞していて、なかには箱乗りしている男の子たちもいる。いくつかの車はボンネットにトルコの国旗を貼り付けている。旗を持って歩いている人もいる。んー、近くで夏祭りでもあったのかなー? にしても、声を張り上げて何かしら叫びながら歩くって、クラクションをバカバカ鳴らしながら街を流すって、どうも“お祭り”じゃない気がするなー。やっぱり何かに対するプロテストでもやってるのかなー? そう思いながら、一方で「うるさいなー」とも思ってました。でも、この騒ぎは一向に納まる様子もなく、夜12時を過ぎてもずーっと続いていました。静まったのは1時半くらいだったと思います。
 昨日の夜も、同じようなことが起こりました。火曜の晩ほどの規模ではなかったけれど、やっぱり何かを叫びながらたくさんの人が通り過ぎて行く。んー、これはもう聞くしかないっ!

 で、きょう寮のマネージャーに聞いてみました。
 答えは「Asker」。つまりー、Asker/軍隊に入隊する人たちを送り出す儀式だったのです。通常、トルコでは入隊する青年たちを送り出すとき、こうしたお祭り騒ぎをやるのだそーで。
 トルコ語の先生にも「軍隊に入隊する時は派手に送り出すんですよ」とは聞いていました。でも、それは送り出す家族とか親戚が集まって盛大に送り出すものだと思っていたのです。こんなふうに街中に人が繰り出して送り出すものとは思ってもみませんでした。もちろん、街中と言ってもアンカラ中というわけではなく、わたしが住んでいるエリアの話ですが。すぐそばにはAsti/アシュティや、Ulsoy/ウルソイというバスターミナルがあり、青年たちはここからAskerへと旅だっていくわけです。

 いやー、しかしビックリしました。てっきりお祭りか、プロテスト行進みたいなものだと思ってたのに、Asker入隊の壮行だったとは。トルコでAskerがどれだけ重要な位置を占めているのか、ちょっと分かった気がします。そりゃー、スゴかったんですから。でも、家族や恋人、友だちと離れて少なくとも半年、満期なら1年半お務めするわけですもんね。送り出す方も気合いが入っているんでしょう。まだまだ観光者の域を出ないわたしですが、ちょっぴりトルコの中身を覗いたような気がしました。
 でも、あと数日は続くらしいです、この儀式。。。おいおーい、こっちは月曜と火曜に試験なんだよー(と書いているいまも、若干バラララバラララ……とクラクションを鳴らす車が通り過ぎて行くー ToT);;; いや、分かってますけどね、わたしの試験と軍隊入隊の壮行は秤にもかけられないほど重さが違うって。でもぉ〜うるさいのよー。暑いから窓締められないしー。

 ※写真は寮のBahce/バフチェ(庭)でございます。緑がいっぱいで静かそうに見えますが、この5m先に道路があり、この道いっぱいに人や車が出てきて壮行の儀式をやっているわけです(3枚目、のんびりと猫が横切っていますが、その向こうに車が見えます。ここが道路です)。

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