2007-08-30

旗。旗。旗




2007.08.30 PM6:50

 きょう8月30日はトルコの国民的休日のひとつ、Zafer Bayrami/ザフェル・バイラムです。正式にはZafer Bayrami ve Silahli Kuvvetler Gunu(勝利の日・戦力の日)というのですが。なかなかトルコらしい休日名です。日本には“勝利の日”は、ありませんものねー。アメリカには“真珠湾攻撃の日”があって、毎年Remember Pearl Haber! と言われるんだけど。まぁ、個人的には“終戦記念日”で戦争を思い起こし、高校野球とともに黙祷して過去に学ぶという姿勢は大好きですけどね。

 さて、前置きが長くなりましたが、このZafer Bayrami/ザフェル・バイラムというのは「トルコ独立戦争におけるDumlupinar/ドゥムルプナルの戦いで、共和国建国の父・アタチュルク率いるトルコ軍がギリシャ軍に勝利を収めた日(1922年8月30日)」です。ご存知の方も多いと思いますが、東ヨーロッパから西アジア・北アフリカまで広がる巨大帝国を築き上げたオスマン帝国は第一次大戦後、領内の諸民族が独立したのに加え、イギリスやフランスをはじめとする連合国に占領されました(トルコはドイツ側、同盟国側でした。連合国側だった日本とは反対にいたわけです)。こうした状況に反旗を翻し、真っ向から立ち向かったのがアンカラで結成されたトルコ大国民議会であり、その指導者として陣頭指揮をとったのがアタチュルク。連合国(イギリス)の後ろ盾を得てアナトリアへ侵攻して来たギリシャ軍を破り、最終的にはイズミルも奪還したわけですから、Dumlupinar/ドゥムルブナルの勝利は現トルコ共和国の礎とも言えるでしょう。

 そんな日を、首都・アンカラで迎えたわたし。Anitkabir/アヌトゥカビル(アタチュルク廟)へ行けば、盛大なセレモニーが見られたと思うのですが昼過ぎまで寮でグダグダと過ごし、昼からANKAmallへ頼んでいたパンツのお直しを受け取りに行っただけ。それでも家々のベランダに、地下鉄の駅構内に、ANKAmall内のお店のなかにも国旗掲揚が見られ、寮のそばのビルには壁面に広がる巨大国旗が!!!(写真1枚目)。もちろん、うちの寮でも国旗掲揚ポールと、窓からトルコ国旗がはためいておりました(写真2枚目)。そうそう、きょうTRT(テレビ局)の放送を見たら、画面の右上にも国旗とアタチュルクの肖像の絵が(写真3枚目。インターネットからなので画像が悪いですが、右上にある国旗、分かります?)。
 夜8時にはAnitkabirの西を走るMaresal Fevzi Cakmak Caddesi/マレシャル・フェブジ・チャクマック大通りに交通規制がかけられていますから、行けば何か見られるかと思うのですが、いかんせん人ごみが苦手。観に来ているトルコ人の気持ちも高揚しているだろうし、ひとりで行くのは心細いので寮でひっそり過ごします(あかんたれ)。

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