2007-08-26

とても魅力的だったりするスカーフの女性たち




2007.08.26 PM6:15

 きのうは8月13日の突然休講を埋め合わせるため、土曜日にも関わらず授業がありました。試験前……ということでOkuma/読解やDinleme/聞き取りのテスト形式の授業。Okumaは20点と19.5点、Dinlemeは18点。試験の合格ラインは15点以上なので一応クリアしていますが、やっぱり不安です〜。
 とか言いながら、授業のあとはANKAmallにある本屋さん・D&Rで本を2冊(読めもしないのにトルコ語本。1冊はリチャード・バックの『イリュージョン』トルコ語版、もう1冊はジャケ買いならぬ表紙買いしたトルコ人作家・Emine Ceylanの『Kis Yoluculug(冬の旅)』)、さらにDIESELでブルージーンズと白のコットンパンツを買っちゃいました(彼氏にも忘れられた誕生日を自分で祝うため、という言い訳もあることだし)。でも、indirim/値下げで安かったんですよー(再び、言い訳)。

 夜は、寮のオーナー・Gelengul Hanim(ゲレンギュルさん)直々に「いっしょにご飯食べにいかない〜?」とお誘いがあり、マネージャー・Sevda Hanim(セブダさん)と3人でGelengul Hanimのお気に入り、という超シックなレストランに連れて行ってもらいました(わたしだけならゼッタイ行かないな、というような高級感漂うところ)。残念ながら、わたしとSevda Hanimは夕食を済ませていたためCay/チャイだけ、と言っていたのですが、結局はチーズケーキをいただくことに(うぉー、3日連続甘いもの攻撃だー)。とーっても美味しかったですけどね。
 そのとき、Gelengul Hanimの話をいろいろ聞いたのだけど、この方はスカーフをかぶる……ということを毛嫌いしているタイプの方で、選挙でAKPが大勝し、大統領もAKPのギュルさんがなるだろうことを嘆いておられました。「トルコでスカーフをかぶるようになったら、わたしがトルコから出て行くわっ」と。昔のトルコはこんなじゃなかった……とも。個人的にはスカーフをかぶろうが、かぶろまいが、それは個人の自由として認められるんじゃないのか……と思うのですが、確かに数年前よりスカーフをかぶる“若い人”が増えたなと感じます。でも、スカーフをかぶりながら彼氏と手をつないで親しそうに歩いていたりもするし、電車でスカーフをかぶるお年寄りが隣りに立ったからと言って席を譲るわけでもない。もちろん、彼女たちだってフツーの女の子だってことは百も承知だけど、外見に表していることと行動が伴っていないような違和感を覚えることはあります。

 わたしの解釈が間違っているかもしれないけれど、コーランには「慎み深く目を下げて、陰部は大事にしまっておき、外部(おもて)に出ている部分は仕方がないが、そのほかの美しいところは人に見せぬよう。胸には覆いをかぶせるよう。自分の夫、親、舅、夫の息子……(中略)、以上の者以外には決して自分のお宝を見せたりしないよう(以上、岩波新書刊・蒲生礼一著『イスラーム』より引用)」と書かれているのですが、別に「全身を覆え」という記述があるわけじゃない。また「そのほかの美しいところ」というのは「頸、胸、腕などのからだの部分で男性に対して魅力を発揮するような部分」を指すわけですが、“男性に対して魅力を発揮するような”ということで言えば、目を魅了的に見せるであろうアイメイクや、深紅のルージュはどうなんだ? と思うわけで、彼女たちを見ると信仰というより、もっとポリティカルなもの、政治的な主義主張をアピールしているように映ります。

 これは、あくまでわたしの個人的な見解です。でも、宗教とはそもそも外に表すものではなく、内に発するものではないかと思います。外に向けてアピールするものではなく、内に向けて問うものではないかと思います。日々、内に投げかけ、内に問い、その結果として外(行動)に現れてくる……というなら分かりますが、どうもスタイルから入っている感じがしてしまうのです。まぁ、若いときというのは往々にしてスタイルから入りますけどね。髪を伸ばしてみたり、ジーンズを破って履いてみたり、目につきやすい、アピールしやすいファッションやスタイルから入る方が簡単ですから。
 先日娘に会いに寮に来ていたお母さんは、とっても現代的な方でした。外見も、考え方も。でも、人との接し方にイスラームの良さのようなものを感じたし、実際は分からないけどNamaz/礼拝をはじめられたときも、自分のためにというよりは娘や息子たち、旦那さんのために祈っておられるような印象を受けました。そして、このお母さんの姿、信仰の仕方の方がすんなり納得できるような気がします。

 んー、夕食を食べに行った話からえらくぶっ飛んでしまったなー。そんなこんなで昨日はほぼ勉強できずに終わったので、今日は1日寮にこもりきってました。でも、朝から何も食べずにいたので腹ヘリ〜ヘリ〜状態に陥り、さっき5時頃Otantik Kumpirというポテトレストランに出前を頼んでもらい(まだ電話でトルコ語は話せないー)Kumpir/クンピルというジャガイモにチーズを混ぜ込んでいろんな具(ピクルスやハム、オリーブ、コーンなど)をのせたものを食べました(写真)。超炭水化物補給。現在は、腹ハリ〜ハリ〜状態です(笑。

 それと、最後の写真は昨日の夜のワンシーン。またまた30分ほどでしたが、強烈な夕立のような雨が降りました。夜だったため、分かりにくいですが、道路が濡れて反射しているのが分かるでしょうか? これ、アンカラに来てまともに降った3回目の雨です。黄色いのは通り過ぎるタクシー。

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