2007-08-20

Borc/ボルチ(借金!!)



2007.08.20 PM11:25

 (タイトル)……って言っても、わたしが別に借金して困っている〜(ToT); というわけではありません。
 きょうは、トメルで学んでいて「なんで?」と思った素朴なギモーンについて書いてみたいと思います。というのも、トメルのテキストや配られるプリントの練習問題をやっていると、やたら“borc/ボルチ(借金)”という言葉が出てくるのです。練習問題に出てくるってことはトルコ人の日常において“borc”が当たり前のことなのかなー? 日常茶飯事というか、借金をする……というのは別に大問題でもなんでもなくて、すごーく気軽なことなのかなー? と思ったりして。

 そりゃ、わたしだって友だちにお金を借りたことはあります。財布忘れたーとか、いっしょにご飯食べた時のワリカン時にたまたま大きなお金しかなくて後で払う、とかね。でも、それは借金って感覚より一時的に借りてるだけで、すぐ返すもの。借金という感覚とはちょっと違うような気がするのです。まぁ、日本にもATM感覚でお金が借りられる高利貸しのシステムがありますから、よその国のことをどうのこうのと言えた義理でもないのですけど。

 でも、どーなんだろう? トルコで“借金”ってフツーのことなのかなー? もしかしたら単なる思い過ごしで、そもそもborc/ボルチ=借金という翻訳のニュアンスが違うのかもしれない。わたしと同じように“借金”とはまた違う、気軽な貸し借りのことをborcと言っているのかも。……と思ってトルコの諺を調べてみたら「買うことは簡単でも支払うのは困難なものである」「空腹であることは、借金をするより良い」なんてのもある。やっぱり、借金という行為は良いものとはされていないようだなー。

 にしても、仮にもAnkara Universitesi/アンカラ・ユニベルシテシ(アンカラ大学)の管轄下にあるトメルで、やたら“borc”って言葉を使うのもどうかと思うけど。そーいうイメージが付いちゃうじゃん、トルコってそーいう国(借金が当たり前の国)なのかって。
 そー言えば、友人から借金を依頼されたらどうしますか? ということについて教室で話もしたなー。貸さない、という人もいれば、困っている友人を助けるためなんだから貸すという人もいた。わたしは、貸すときは「あげても良い」という気持ちで貸します。反対に言えば「あげても良い」と思えなければ貸さない。冷たいかもしれないけど、それがわたしの基準ですね。

 ※写真は、現在の1トルコリラ札。すごーく珍しいので取ってあります。トルコでは1トルコリラとして紙幣とコインがあるのだけど、通常はコインが流通してて札の方は滅多にお目にかかりません。10年以上前の話ですが、アメリカでは1ドル札と1ドルコインがあって、圧倒的に札が流通していました。一度、コインのお釣りでもらったことがあって、別のお店で使おうとしたら“ニセ金”と思われて、アルバイトらしき店員が店長に確かめに行ってました。それくらいコインが珍しかったんですけどね。

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