2007-07-08

寮の女学生たち




2007年06月27日13:44

 写真付きで紹介できないのが惜しいくらい美人ぞろいの女学生たち(なんとなーく写真を撮らせて、というのが恥ずかしい)。わたしと仲良くしてくれているのはKayseri/カイセリ出身のBerna/ベルナ、彼女と同郷でわたしと同じ日に入寮したSelin/セリン、Istanbul/イスタンブル出身のBasak/バシャック、Mersin/メルシン出身のNilgun/ニルギュン、トメルへ案内してくれた黒海地方出身のBurcu/ブルジュ、それからBartin/バートゥン出身のTumay/トゥマイ。BernaはトルコのポップグループHepsiのメンバーの一人に似ているし、SelinとTumayは金髪碧眼の美人。Basakは鼻ピーしてるし、NilgunとDurceは黒髪美人。みんな顔立ちがはっきりしていて化粧なんてしなくても充分に美しい。実際、彼女たちはファンデーションを使いません。アイラインとかマスカラ、口紅だけ。トルコの人はみんな肌がキレイで、ほとんどの人がファンデーションを使っていないようです。本当、羨ましいっ!

 20歳そこそこの彼女たちの風貌はと言えば、まったく日本と同じ。もちろんスカーフもかぶっていないし、今度の選挙に関しても自分たちの将来を左右する大事な選挙なんだ、、、と話していました。つまり、イスラム色の強すぎる国になってはいけないんだと。自分たちはイスラム教徒だけどエジプトやシリアやイラクとは違う、とキッパリ。Bernaなんか、わたしたちが持っている服を見たらビックリするんじゃなーい?……なんて笑っていましたが、改めて世俗主義トルコを垣間見た気がしました。

 そんな現代的な彼女たちですが、ラマザンの時期にはきちんとoruc/オルチ(断食)をしているとのことで、これまたビックリ。「わたしたちには5つの大切なことがあるのよ、namaz/ナマズ(1日5回の礼拝)、oruc/オルチ(ラマザン期間の断食)、hac/ハジ(メッカへの巡礼)、sehadet/シェハデット(信仰告白)、Zakat/ザカット(喜捨)」とBernaは言っていました。一方で、ムスリムの両親のもとに生まれたからムスリムであって、そうじゃなければムスリムじゃないと思う、と論理的一面も。わたしが「わたしは仏教徒だけど、何かを信じるっていうのは大切なことだと思うよ。わたしたちはそれぞれ別の宗教だけど、見ているもの(目指しているもの)は同じかもしれない」と、前にルーミーを読んで感じたことを話したら、自然に同意してくれました。

 もちろん、oruc/断食はする……という彼女たちだけど、実際にnamaz/1日5回の礼拝をしているかというとそうでもなく、しないといけないけど、できないことも多いのよねーという感じ。ここに来てまだ金曜日を迎えていないので分かりませんが、もしかしたらイスラムの祝日である金曜日には礼拝に行くのかも?しれません(後日:やっぱり金曜も礼拝にはいかない。女の子だからかもしれないけど)。

 んー、この感じ。なんと表現すれば良いのでしょうか。日本で言えばお正月のお寺へのお参りやお彼岸のお参り、お盆の行事、命日の墓参り、法事などをきちんとしている(あるいは、やりたいと思っている)フツーの20代の女の子って感じでしょうか。

 わたしにとって不思議なのはoruc/断食をするってことです。断食というと痩せそうな気がしますが、実際は日の出前と、4回目のNamaz/礼拝の後には食事をして良いので、すごーく太る。日の出前に食べますから、食べてから起きないといけない時間まで寝る人もいるし、夜は言わば寝る前に食べる。しかもお腹が空いているから普段以上に食べてしまう。結果的に太る(10キロ太る……と言っていた人もいました)のに、スタイルを気にするであろう彼女たちがoruc/断食だけはきちんとするんですよねー。このあたり、ダイエットが当たり前の日本じゃ考えにくい感覚です。寮の子たちはみんなヘヴィ・スモーカーで、1日1箱は吸っているんじゃないか?……と思うくらいですが、orucの時にはタバコも吸わない、水も飲まないと言っていました。

 今年のラマザンは9月13日〜10月11日の約1ヶ月。ちょうどトルコ滞在中になりますから、初めて体験することになります。ラマザン明けのSeker Bayrami/シェケル・バイラムも合わせて、どんなことが起きるのか、ちょっと楽しみ。寮のみんながorucをするなら、わたしも一緒にトライしてみよーかなーとも考えています。

※写真はGrup Hepsi(Bernaは左から2番目の子に似ています)、2枚目のようにスカーフをかぶっている子はひとりもいません。3枚目はラマザンの食事。

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