2007-07-23

深刻な水不足、ついに断水か?





2007.07.23 PM4:40

 先週はテストに落第する〜っなんてことを書いておりましたが、いま、わたしの一番の心配事は“水”です。どうやらアンカラの水不足は相当深刻で、8月には水のでない日が設けられる模様。いろいろ情報が交錯していてよく分かりませんが、1週間で1日か、あるいは3日に1日は水がでなくなるよう。友だちのアドバイスに従い、きょう水をためるタンクを買ってきました。日用品を売るお店では既に店頭にこういったタンクを並べて、来るべき断水の日のために商売を始めています。

 でもなー。水がないってどうよ? ここは誰がなんと言おうとトルコの首都・アンカラです。首都ですよ、首都。そこでライフラインのひとつ“水”が途切れるって。あり得ない。ぜったいあり得ない。わたしの記憶では阪神大震災以来です、水が出なくなるっていうのは。確かに、雨は降っていません。でも、断水させなきゃいけないくらい枯渇してるって明かにアンカラ市の政策ミスじゃないのか? 断水よりも前に打つべき手があったんじゃないのか? 個人でも困るのに、会社や飲食店なんてどうするんだろう? 水が出ない日は休業なんだろうか? (ちょっと調べてみたら商業施設等では断水はない模様。そりゃそうですよね、ホテルとか飲食店とか、商売上がったりですから)

 アンカラに住むお金持ちの方々は、既に休暇に行かれていてリゾート地でのんびりされているでしょうから何の問題もないでしょうが、市井の人々は、働かなきゃいけない人々は、ここで水のない夏を過ごすことになりそうです。果たしてどんなことになるやら? 断水が始まったら、またリポートしたいと思います。

 でも、一方でトルコの南東部には、ダム建設のために水の底に沈んでしまうと危惧されているハサンケイフという歴史遺産があったりします。ハサンケイフはシュメール、アッシリア、アイユーブ、ローマを含む何十もの文明と関わってきたところで、その歴史は1万2000年前!にまで遡るとか。もちろん、トルコ国内でも歴史遺産の保護を訴える団体が声高にダム建設反対を叫んでいますが、どうやら望みは薄そうです。一時は、ハサンケイフの歴史的重要性と世論の高まりから投資家が手を引いたことで保留されていたダム建設ですが、いままた建設に向かって動き出しています。

 確かに水不足は深刻だし、解決すべき問題だけれど、同時に歴史遺産を保護し、後世に残していくことも大切ですよね。数日水を我慢して遺産が残せるなら、、、んー辛いけど我慢します、わたし。

 ※写真は残してほしい歴史遺産・ハサンケイフ。観光大国トルコでこんなに素晴らしい歴史遺産を水没させてしまうなんて、ありなんでしょうか? 画像は、www.pbase.com/dosseman/hasankeyf と www.hasankeyf.gov.tr/ から拝借。

No comments:

Post a Comment