2007-07-13

トルコはモザイクではない




2007.07.13 PM10:10

 きのうは、きょうの授業で各自が新聞やテレビなどで読んだこと、見たことを発表しなければならない……という課題があり、ずーっと作文していました。発表と言われても“トルコ語”でするわけですからわたしにとってはCok zor(めちゃ難しい)!!

 わたしは、いまイスタンブルで開催されている写真展について発表しました。この写真展はトルコ各地を旅しながら在住のエスニックグループの現在の姿を写したものですが、写真家であるAttila Durakの発言「トルコはモザイクではない」というのが気になって……。だって、歴史のなかでいろんな民族やその文化が混じりあっているトルコはモザイク以外の何ものでもないはずだから。
 写真家曰く「トルコはモザイクではない。つまり、モザイクのようにそれぞれの民族や文化の間に溝が存在しない。むしろマーブルのように混ざりあっている。どんな色(民族/エスニックグループ)も、他の色から何かを得ると同時に、他の色に何かを与えて。黄色がそこで、赤がここで、というわけじゃない。何とも混ざっていない純粋なエスニックグループはないのです」。

 実際、各民族間にまったく溝がないと言えば嘘になるかもしれませんが、この“モザイクではなく、マーブルのよう”という言葉には、彼の願いも込められているような気がします。そういった部分も確かにあるし(料理などは顕著な一例かと思う)、その可能性はあると思う。

 この発表で自分の思っていることを、もっともっと伝えたかったけれど、拙いトルコ語では記事の一部を紹介するだけが精一杯。ただ内容的に先生の興味をそそったのか、その後先生の独壇場となり、先生の幼なじみはアルメニア人だったという話に始まり、トルコ文化の多様性から現在トルコの置かれている状況(欧米における印象や評価と、実際のトルコの姿など)延々20分以上にわたって喋られたのでした。わたしの発表は3分足らずだったのに。でも、アメリカに対する批判的な視点も垣間見られたりして、結構おもしろかったです。

 はぁ〜、今週の授業はきょうで終わり。明日、明後日は授業がないので気楽です。いつもなら部屋で勉強しているところですが、きょうはロビーでテレビを見てダラダラ。明日は友だちと出かける予定だし、予習は日曜日にすることにして、ちょっと息抜き♪です。

 ※Attila Durak の写真はこちらで見られます。
 http://www.attiladurak.com/

 写真はわたしが学んでいるトメル・ツナル校の屋上テラスからの眺め(遠くに以前登場したKocatepe Camiのミナレットが見えます)と、きょうお昼ご飯を食べたCafe New Orleansというカフェバーからのショット&お昼ご飯。……なんだか、食べ物ばっかり載せてますね(反省。

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